exert
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は11冊に掲載されています。
1コアイメージ
exertのコアイメージは「内側に蓄えられた力・エネルギーを意図的に外部へ向けて発揮・作用させる」こと。ラテン語のexserere(外へ伸ばす)に由来し、「ex-(外へ)+ serere(つなぐ・押し出す)」が語源。ポイントは「意図的・能動的」という点で、偶然の影響ではなく、自分の意志でエネルギーを方向づけている感覚がある。力を「使う」「及ぼす」「働かせる」「努力する」といった訳はすべて、この「内から外へと力を押し出す」という一つのイメージから生まれている。影響力・権力・圧力のような抽象的なものを誰か・何かへ向けて発揮する場合にも頻繁に使われる。
2意味一覧
-
動詞
(力・能力などを)使う、発揮する
自分の内側にある力やエネルギーを意図的に外へ押し出すコアイメージそのもの。physical な力から知力・意志力まで幅広く使える。 -
動詞
(影響・権力・圧力などを)及ぼす、行使する
目に見えない抽象的な力(influence, pressure, authority など)を他者へ向けて「押し出す」イメージ。日本語では「及ぼす」「行使する」が対応する。 -
動詞(exert oneselfの形で)
努力する、奮闘する
「自分自身を外へ押し出す」=「自分の限界まで力を振り絞る」という発想。exert oneself で「全力を尽くして努力する」という意味になる。 -
動詞
(筋肉・体力などを)酷使する、消耗させる
力を外へ押し出し続けた結果として体や心が消耗するニュアンス。「to exert oneself too much(無理をしすぎる)」のように使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
exert は必ず「意図的・能動的に力を発揮する」ニュアンスを持つ。うっかり「偶然~に影響した」という文脈で使うのは不自然。その場合はaffectやinfluenceの方が適切。
exert influence(影響を及ぼす)をapply influenceやuse influenceと言い換えたくなるが、特にフォーマルな文脈ではexertが最も自然なコロケーション。「influence/pressure/controlはexertとセットで覚える」と効率的。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| apply | 外部の対象に力を「当てる・適用する」イメージ。exertが内部の力を押し出すのに対し、applyはやや機械的・表面的なニュアンスがある。 |
| exercise | 権利・能力・権限などを「行使する・実践する」イメージ。exertより正式な場面で使われ、「反復・継続的な実践」の含みを持つことがある。 |
| wield | 権力・武器・道具などを「振るう・行使する」イメージ。exertより「支配的・強制的」なニュアンスが強く、権力者が力を見せつける文脈に合う。 |
対義語: restrain、withhold、suppress
6派生語・関連語
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exertion
名詞
(力・努力の)行使、奮闘、骨折り -
exertive
形容詞
力を発揮する(性質の)※やや稀
7コロケーション
- exert influence on ~(~に影響を及ぼす)
- exert pressure on ~(~に圧力をかける)
- exert oneself(全力を尽くす、奮起する)
8確認テスト
“The teacher exerted her authority to calm down the classroom.”
① 彼女は権威を示そうとして失敗した
② 彼女は自分の権限を行使してクラスを落ち着かせた
③ 彼女は権威を譲り渡してクラスを落ち着かせた
④ 彼女は権限について不満を述べてクラスを落ち着かせた
② 正解は②。exert authorityは「内にある権限・権威を意図的に外へ向けて行使する」コアイメージそのもの。「示そうとして失敗した」「譲り渡した」「不満を述べた」はいずれもexertの「能動的に力を押し出す」ニュアンスと合わない。
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