further
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は9冊に掲載されています。
1コアイメージ
furtherのコアイメージは「今ある地点・段階を越えて、さらに先へ進む」こと。物理的な距離だけでなく、議論・研究・時間・程度など、あらゆる「スケール」上での「さらに先」を表す。これが副詞「さらに遠く/さらに進んで」にも、形容詞「それ以上の/追加の」にも、動詞「促進する」にも共通して流れている。「farの比較級」という文法知識から入ると丸暗記になりがちだが、「今の地点を起点として、もう一段階先に進む」というイメージを持つことで、どんな文脈でも自然に意味を導き出せる。
2意味一覧
-
副詞
さらに遠く、さらに先に(距離・程度・時間)
物理的な距離でも抽象的な進行度でも、現在地点を超えてもう一歩先へ進むイメージが直接反映されている。 -
形容詞
それ以上の、追加の、さらなる
「今あるものを超えた先にある=もう一つ追加の」という意味で、further notice(追加の通知)やfurther questions(それ以上の質問)に使われる。 -
動詞
〜を促進する、推し進める
物事を「現状より先へ進める」行為そのものであり、コアイメージが動詞として働いた形。
3例文
4よくある間違い・注意点
furtherとfartherの混同:fartherは原則として物理的な距離にのみ使う(How much farther is the station?)。一方furtherは距離にも抽象的な事柄にも使えるため、大学受験ではfurtherを優先的に覚えておくと安全。
形容詞用法を見落としやすい:副詞だけで覚えると’without further delay’(これ以上の遅滞なく)や’further education’(継続教育)などの名詞修飾に対応できなくなる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| farther | 物理的な距離に限定して使われることが多い。furtherが距離・程度・時間すべてをカバーするのに対して、fartherは「より遠い場所」という具体的な空間移動に特化している。 |
| additionally | 「加えて」という追加の事実を列挙するニュアンスが強く、furtherのように「先へ進む動き」は含まない。フォーマルな文体での接続副詞として使われる。 |
| promote | 動詞用法での類義語。promoteは地位・商品・理念を「引き上げる・宣伝する」ニュアンスがあるのに対し、furtherは目標・利益・計画を「前進させる」ニュアンスで使われる。 |
対義語: closer、nearer、hinder(動詞用法の対義語)
6派生語・関連語
-
furthermore
副詞
さらに、その上に(接続副詞として前述の内容に情報を追加する)
-
furtherance
名詞
促進、推進(in furtherance of~「〜の促進のために」の形でよく使われる) -
furthest
形容詞・副詞
最も遠い、最も先の(furtherの最上級)
7コロケーション
- further notice(追加の通知、until further notice「追って通知があるまで」)
- further education(継続教育、高等教育以外の成人向け教育)
- further one’s career / interests(キャリア・利益を推し進める)
8確認テスト
“The committee decided not to pursue the matter any further.”
① 委員会はその問題をこれ以上追求しないことを決定した。
② 委員会はその問題をより遠くまで追いかけることを決定した。
③ 委員会はその問題を最初から見直すことを決定した。
④ 委員会はその問題についてさらに詳しく調査することを決定した。
①が正解。’any further’は「これ以上」の意味で、抽象的なスケール(議論や調査の進行度)上での「現在地点を超えた先へは進まない」というコアイメージが表れている。②は物理的な距離と誤解した訳、③はコアイメージと逆方向、④は否定のnotを見落とした誤り。
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