master
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は5冊に掲載されています。
1コアイメージ
masterのコアイメージは「ある領域・対象を完全に掌握・支配している状態」です。中世ラテン語のmagisterに由来し、「より大きな力を持つ者」が語源です。人を支配する「主人・親方」も、技術を完全に体得した「達人・名人」も、学問を修めた「修士」も、すべて「何かをフルコントロールしている状態」という共通イメージから生まれています。動詞としては「〜を習得する・マスターする」と使われますが、これも「スキルや分野を完全に自分のものにする(掌握する)」という意味です。コアを掴めば、どの文脈でも意味が自然に導けます。
2意味一覧
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名詞
主人、支配者
人や状況を完全に支配・コントロールする立場の人。召使いや奴隷の「主人」がその典型。 -
名詞
親方、師匠
技術や職能の分野を完全に掌握し、弟子や職人たちを率いる立場。中世ヨーロッパのギルドの「マスター職人」がまさにこのイメージ。 -
名詞
達人、名人、巨匠
ある技術・芸術・学問などをすみずみまで習得した人。「完全に自分のものにした人」というコアが直結する。 -
名詞
修士(大学院の学位)
Master’s degreeは、ある学術分野を「修め・掌握した証」として与えられる学位。 -
名詞
原本、オリジナル(master copy など)
複製の元となる「支配的・基準となるもの」。これが最も見落とされがちな意味。master fileやmaster recordなどIT・ビジネス文書で頻出。 -
動詞
〜を習得する、マスターする、制覇する
技術・感情・状況を「完全に自分のコントロール下に置く」という動詞用法。master a languageは言語を完全に自分のものにすること。 -
形容詞
主要な、根本的な、熟練した
master plan(基本計画)、master key(マスターキー)など、「全体を統括・支配する立場にある」ことを表す形容詞用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
masterは「主人」という訳語に引きずられて「偉い人」程度のイメージで止まりがちですが、核心は「完全な支配・掌握」です。master plan(支配的な計画=基本計画)やmaster key(すべてを開ける鍵=合鍵・マスターキー)など、形容詞用法や「原本・統括」の意味も大学入試では問われます。
動詞master(〜をマスターする)と名詞master(達人)は日本語でもそのままカタカナで使いますが、英語では「完全に習得する」という強い意味があります。「少し使えるようになった」程度では使わないことに注意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| expert | expertは特定分野の「知識・経験が豊富な専門家」というイメージ。masterほど「支配的・絶対的な最高位」の含意は薄い。 |
| lord | lordも「主人・支配者」だが、より封建的・宗教的な権威のニュアンスが強い。masterは実際の支配力・掌握力に焦点が当たる。 |
| boss | bossは職場での「上司・ボス」という口語的で日常的な語。masterより権威の格が低く、インフォーマル。 |
| virtuoso | virtuosoは特に音楽などの芸術における「超一流の名手」を指す。masterよりも技術的卓越さの美的側面が強調される。 |
対義語: servant、apprentice、student、slave
6派生語・関連語
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masterful
形容詞
力強い、支配的な、巧みな -
masterly
形容詞
名人的な、見事な(技術の卓越さを表す) -
mastery
名詞
支配、熟達、習熟(gain mastery over〜で「〜を習得・支配する」) -
masterpiece
名詞
傑作、名作(masterが作った最高の作品)
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masterclass
名詞
(一流の専門家による)特別指導クラス
7コロケーション
- master plan(基本計画、マスタープラン)
- master key(マスターキー、合鍵)
- gain mastery over〜(〜を習得する、〜を制する)
8確認テスト
“He finally mastered his fear of public speaking after months of training.”
① 彼は何ヶ月もの訓練の末、人前で話す恐怖の主人になった。
② 彼は何ヶ月もの訓練の末、人前で話す恐怖をついに克服した。
③ 彼は何ヶ月もの訓練の末、人前で話す恐怖について修士号を取った。
④ 彼は何ヶ月もの訓練の末、人前で話す恐怖の達人になった。
②が正解。masterのコアイメージは「完全に掌握・支配すること」。ここでは「恐怖」という感情を自分のコントロール下に置いた、つまり「克服した」という意味になる。恐怖は技術ではないので「習得」は不自然で、「克服する・制する」が最も自然な日本語訳。①や④は「主人・達人」という名詞的訳語を当てた誤り、③は全く文脈が合わない。
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