melancholy
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は4冊に掲載されています。
1コアイメージ
melancholy のコアイメージは「静かで深く、どこか甘さも帯びた悲しみ・物悲しさ」です。語源はギリシャ語の melas(黒)+ kholē(胆汁)で、古代医学で「黒胆汁が体内に溢れた状態」が深い憂愁を引き起こすと考えられていたことに由来します。単なる「気分が沈んでいる(sad)」とは異なり、叫んだり泣き崩れたりするような激しさはなく、しみじみとした内省的な感傷・物悲しさが特徴です。過去の思い出や秋の夕暮れなど、美的・詩的な文脈で使われることが多く、英語圏ではある種の「気品ある悲しみ」として肯定的なニュアンスを含むこともあります。形容詞・名詞の両用法があります。
2意味一覧
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形容詞
(人が)憂鬱な、もの悲しい気持ちの
内側に静かに沈み込んでいる心の状態を描写するとき、「憂鬱な」「もの悲しい」という訳が最も自然に当てはまります。 -
形容詞
(物・雰囲気などが)物悲しい、憂鬱にさせる
人だけでなく音楽・風景・雰囲気など「もの」がコアイメージの悲しみを帯びているとき、「物悲しい」「侘しい」と訳すと英語本来のニュアンスに近くなります。 -
名詞
憂鬱(感)、物悲しさ、センチメンタルな悲しみ
名詞としては感情そのものを指し、「深い憂愁」「哀愁」とも訳されます。詩や文学で頻出のため見落とさないようにしましょう。
3例文
4よくある間違い・注意点
sad や depressed と混同しがちですが、sad は単純な「悲しさ」、depressed は「意欲が落ち込んだ抑うつ状態」であるのに対し、melancholy は静かで内省的・詩的な悲しみです。激しく泣くような場面には使わず、しみじみとした感傷や哀愁の場面で使うのが正しいニュアンスです。
形容詞だけでなく名詞としても頻繁に使われる点を見落としがちです。’a sense of melancholy’(一種の哀愁)のように無冠詞・有冠詞いずれでも名詞として登場するため、品詞を意識して読むことが重要です。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| sad | 最も一般的な「悲しい」で、感情の強弱・深さを問わず広く使える。melancholy のような詩的・内省的な含みはなく、ニュートラルな語。 |
| gloomy | 暗くて希望がない、陰鬱な印象が強く、melancholy より重く閉塞感がある。状況・天気・性格にも使える。 |
| wistful | 「かなわない願いや失われたものへの物思い」に特化しており、甘くせつない感傷を指す。melancholy より軽く、ノスタルジックなニュアンス。 |
| mournful | 悲嘆・哀悼の色合いが強く、死や喪失への悲しみを強調する。melancholy より表情に出た、より外向きの悲しみ。 |
対義語: cheerful、elated、joyful
6派生語・関連語
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melancholia
名詞
深い憂鬱、(精神医学用語として)メランコリー(うつ病の一型) -
melancholically
副詞
もの悲しそうに、憂鬱そうに
7コロケーション
- a sense of melancholy(一種の哀愁・物悲しさ)
- feel melancholy(もの悲しい気持ちになる)
- melancholy music / melody(物悲しい音楽・旋律)
8確認テスト
“Autumn always brings with it a gentle melancholy that I find strangely comforting.”
① 激しい悲しみ
② 怒りと失望
③ しみじみとした物悲しさ
④ 恐怖と不安
③ melancholy のコアイメージは「静かで深く、甘さも帯びた内省的な悲しみ」です。”strangely comforting(不思議なほど心地よい)”という語句からもわかるように、激しい負の感情ではなく、どこか甘くせつない「物悲しさ・哀愁」が正解。①は melancholy の「静かさ・甘さ」というニュアンスと合わず、②④はコアイメージと全く異なります。
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