preference
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は5冊に掲載されています。
1コアイメージ
「preference」の語源はラテン語の「praeferre」(prae=前に + ferre=運ぶ)です。複数の選択肢が並んだとき、「他のものより前に持ってくる=優先的に選ぶ傾向」がコアイメージです。単なる「好き」という感情(liking)とは異なり、「AよりBの方を選ぶ」という比較・優先の意識が常に根底にあります。日常的な「好み」から、ビジネスや政策上の「優遇・優先」まで同じ語が使われるのも、すべて「他より前に置く」というコアがつながっているからです。文脈に応じて「好み」「嗜好」「優先事項」「優遇」など、さまざまな日本語訳になります。
2意味一覧
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名詞
好み・嗜好(あるものを他より選ぶ傾向)
複数の選択肢の中で「他より前に持ってくる」傾向が、日常語では「好み・嗜好」として現れる。 -
名詞
優先(すること)・優先権
「他より前に置く」という動作をより公式・制度的な文脈で使うと「優先・優先権」の意味になる。 -
名詞
優遇(待遇)・えこひいき
特定の人や集団を「他より前に扱う」ことが、制度・社会的文脈では「優遇・特別扱い」を意味する。法律・ビジネス文書でよく登場する。
3例文
4よくある間違い・注意点
「好き」を表す語として liking や fondness と混同しがちだが、preference には必ず「他と比べてこちらを選ぶ」という比較・優先のニュアンスがある。I have a preference for jazz. は「他のジャンルよりジャズを選ぶ傾向がある」という意味であり、単純な「好き」より一歩踏み込んだ表現。
「優先」の意味を見落としやすい。give preference to ~(〜を優遇する)や in preference to ~(〜よりも優先して)といった重要表現を、「好み」という訳語だけで覚えていると意味が取れなくなる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| liking | 単純に「好き」という感情・傾向を表し、比較・優先の意識が薄い。「コーヒーが好き」なら liking、「紅茶よりコーヒーの方を選ぶ」なら preference。 |
| taste | 長年の経験や教養から培われた審美的な好みを指し、芸術・食・ファッションなど感性的な領域で使われやすい。preference より主観的・個性的なニュアンス。 |
| priority | 時間・資源・順序の点で「最も先に扱うべきもの」を指す。preference が「選ぶ傾向・嗜好」なのに対し、priority は「実行上の順位」という客観性・義務感が強い。 |
| inclination | 自然に引き寄せられる傾向・気持ちを表し、意識的な選択というより本能・気質的なニュアンスが強い。preference より漠然として意志が薄い。 |
対義語: aversion、dislike
6派生語・関連語
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prefer
動詞
〜の方を好む、〜を優先して選ぶ(prefer A to B でBよりAを好む)
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preferable
形容詞
(他と比べて)より好ましい、望ましい -
preferably
副詞
できれば、なるべくなら -
preferential
形容詞
優先的な、優遇の(例:preferential treatment=優遇措置)
7コロケーション
- give preference to ~(〜を優先する・優遇する)
- have a preference for ~(〜を好む傾向がある)
- in preference to ~(〜よりも優先して・〜よりむしろ)
8確認テスト
“Admission to the program is given in preference to students who have relevant work experience.”
① 好意
② 偏見
③ 優先
④ 選択肢
③「優先」が正解。give preference to ~は「〜を優先して扱う」という重要表現。単純な「好み」ではなく、制度・運用上で「他より前に置く」という優先のコアイメージが働いている。「偏見(②)」や「好意(①)」とは全く異なるので注意。
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