provoke
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は11冊に掲載されています。
1コアイメージ
provokeの語源はラテン語の「pro-(前へ)+ vocare(呼ぶ)」で、「呼び出す」「引き出す」という意味です。コアイメージは「眠っていた感情や反応を、外から刺激して引っ張り出す」こと。人の怒りや感情を呼び起こすイメージが根底にあります。そのため、単に「起こす」のではなく、「もともとそこにあったものを刺激して表面化させる」というニュアンスが重要です。怒り・論争・笑い・好奇心など、感情的・反応的な何かを引き出す場面で使われ、引き起こされる結果は強烈で、しばしば否定的な文脈で用いられます。「わざと突っつく」「煽る」といった意図的なニュアンスも伴うことが多い点が特徴です。
2意味一覧
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動
(感情・反応・事態を)引き起こす
眠っていた感情や状況を外から刺激して呼び出すコアイメージそのもの。論争・騒動・笑いなど、強い反応が表面化する場面で使われる。 -
動
(人を)怒らせる・挑発する
相手の怒りという感情を「呼び出す」ことに特化した用法。意図的に相手を煽り、反応させるニュアンスが強い。 -
動
刺激して〜させる(provoke A into doing)
Aの内側にある行動衝動を揺さぶり、特定の行動として「引き出す」用法。「〜するよう仕向ける」という使役的ニュアンスを持つ。 -
動
(好奇心・思考を)刺激する・促す
否定的文脈だけでなく、「思考や議論を呼び起こす」肯定的な文脈でも使われる。「考えさせる」「問題提起する」ニュアンスも持つ。
3例文
4よくある間違い・注意点
provokeは単なる「cause(引き起こす)」よりも強く、感情的・反応的な結果を呼び起こすニュアンスがある。「The rain provoked a traffic jam.」のように、感情を伴わない無生物的因果関係には使いにくく、その場合はcauseやtriggerの方が自然。
「刺激する」という訳から stimulate と混同しやすいが、stimulate は知的・身体的に前向きに活性化させるニュアンスで、provokeのような「煽り・挑発・呼び起こし」の感情的な重みはない。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| trigger | 引き金を引くように「きっかけを与えて起動させる」機械的・中立的なニュアンスで、感情的煽りの意図はない。 |
| incite | 群衆や人々を煽動して行動に駆り立てるニュアンスが強く、暴動・反乱などの文脈で使われることが多い。provokeより計画的・意図的。 |
| irritate | じわじわと「いらいらさせる」感覚で、provokeほど強烈な怒りや反応を引き出すわけではなく、慢性的な不快感のニュアンス。 |
| stimulate | 知的好奇心や身体機能を前向きに活性化させる意味で、provokeの持つ否定的・感情的な煽りのニュアンスはない。 |
対義語: appease、pacify、calm
6派生語・関連語
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provocation
名
挑発・刺激・怒りを引き起こすもの -
provocative
形
挑発的な・思考を刺激する・扇情的な -
provocatively
副
挑発的に・刺激的に
7コロケーション
- provoke a reaction(反応を引き起こす)
- provoke anger / outrage(怒り/激怒を引き起こす)
- provoke debate / discussion(議論を呼び起こす)
8確認テスト
“His provocative remarks provoked the audience into booing loudly.”
① 彼の挑発的な発言は聴衆を混乱させ、静かになった。
② 彼の挑発的な発言が聴衆を刺激し、激しいブーイングを引き起こした。
③ 彼の挑発的な発言は聴衆に無視された。
④ 彼の挑発的な発言が聴衆を喜ばせ、拍手を呼んだ。
正解は②。provokeは「内側に眠っていた反応(ここでは怒り)を外から刺激して呼び出す」コアイメージを持つ。「provoke A into doing」の形で「AをけしかけてBさせる」という使役ニュアンスも明確に表れている。①は「静かになった」とコアイメージと逆の結果になっており不自然。③は「反応が呼び出されていない」ため意味が合わない。④は感情の方向性(怒り→ブーイング)が誤り。
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