trigger
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は11冊に掲載されています。
1コアイメージ
triggerの根底にあるイメージは「銃の引き金」です。引き金(trigger)は、ほんの少し指で引くだけで弾丸が発射されるという「小さなきっかけが大きな結果を生み出す」仕組みそのものです。動詞としても名詞としても、この「スイッチを押して連鎖反応を始動させる」感覚が核心にあります。causeやstartと違い、triggerには「それまで抑えられていたものが一気に解放される」「意図せず、あるいは意外なきっかけで始まる」というニュアンスがあります。感情が爆発する、記憶がフラッシュバックする、アレルギー反応が出るなど、潜在的に存在していたものを「解発」するイメージで使われます。
2意味一覧
-
名詞
引き金;きっかけ、発端
銃の引き金そのものを指す物理的な意味がコアイメージの原点。そこから転じて「何かを起動するきっかけ」という比喩的用法が生まれた。 -
動詞
引き起こす、誘発する;(感情・記憶などを)呼び起こす
引き金を引くように「潜在していた何かを一気に解放する・始動させる」という動作のイメージ。cause と異なり、連鎖的・爆発的な反応の引き金になるニュアンスが強い。 -
動詞(心理・医療用語)
(トラウマ・PTSD症状などを)引き起こす、フラッシュバックさせる
近年広く使われる用法で、「それまで抑えられていた心理的反応が何かのきっかけで解放される」というコアイメージがそのまま活きている。
3例文
4よくある間違い・注意点
causeと混同しやすいが、causeは単純な原因→結果の関係を示すのに対し、triggerは「潜在していたものが解放される・連鎖反応が始まる」ニュアンスが強い。たとえば感情爆発・アレルギー・トラウマ反応などにはtriggerがよりふさわしい。
日本語の「引き起こす」という訳だけ覚えると、感情や記憶に関する文脈でのニュアンスを見落としがち。「呼び起こす」「火をつける」「誘発する」など文脈に応じた訳語を選ぶ意識を持とう。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| cause | 最も一般的な「原因となる」。直接的・意図的な因果関係を示し、連鎖的・爆発的なニュアンスはない。 |
| spark | 「火花を散らして点火する」イメージで、triggerに近いが感情や運動の「始まりの瞬間」を強調する。triggerより詩的・比喩的な表現。 |
| provoke | 「意図的に刺激して反応を引き出す」ニュアンスが強く、怒りや論争を呼び起こす場面でよく使われる。triggerより人為的・挑発的な含みがある。 |
| induce | 「誘導・促進して状態を生み出す」意味で、医学・科学的文脈で多く使われる。triggerほど「一気に解放される」勢いはなく、より緩やかな誘発を示す。 |
対義語: prevent、suppress、inhibit
6派生語・関連語
-
triggered
形容詞(口語)
(SNS・口語で)感情的に動揺した、カッとなった -
trigger warning
名詞(複合語)
トリガー警告(トラウマを刺激しうるコンテンツの前置き注意文) -
hair-trigger
形容詞
少しの刺激で発動する、過敏な(例:a hair-trigger temper)
7コロケーション
- trigger a reaction(反応を引き起こす)
- trigger memories(記憶を呼び起こす)
- pull the trigger(引き金を引く;決断を下す)
8確認テスト
His harsh words triggered an emotional breakdown in her.
①彼の激しい言葉が彼女の感情的な崩壊を計画した。
②彼の激しい言葉が彼女の感情的な崩壊を防いだ。
③彼の激しい言葉が彼女の感情的な崩壊を引き起こした。
④彼の激しい言葉が彼女の感情的な崩壊を和らげた。
③
解説:triggerのコアイメージ「抑えられていたものを引き金ひとつで解放する」が典型的に表れた例。彼女の中に溜まっていた感情が、言葉という「引き金」によって一気に爆発した状況。causeよりも「連鎖的・爆発的に解放される」ニュアンスがあるため、③の「引き起こした」が最も自然。①②④はコアイメージと真逆または無関係。
23冊の英単語帳を1冊に。
「医学部・上位校専門塾|松濤舎」が、大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語をデータベース化。
2冊以上に掲載された英単語を重要度順に収録した、医学部・上位校受験生必携の英単語帳です。