pump
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は4冊に掲載されています。
1コアイメージ
pumpのコアイメージは「ピストン運動など機械的な力を使って、液体や気体を一方向に押し出す・吸い込む」こと。ポンプ(pump)という機械そのものが語源で、圧力をかけることで流体を動かすイメージが根底にある。血液を送り出す心臓の働き、自転車タイヤに空気を入れる、水を汲み上げる、さらには「情報を引き出す」「資金を注ぎ込む」など、物理的・比喩的を問わず、何かを強制的に流通させる・押し込む・引き出すという動的な働きが共通している。日本語の「ポンプで汲む」のイメージを中心に据えると、様々な文脈での訳が自然に導き出せる。
2意味一覧
-
動詞
(液体・気体を)送り出す、注入する
ポンプが圧力をかけて流体を押し出すコアイメージそのもの。心臓が血液を全身に送り出す動作などに使われる。 -
動詞
(液体・気体を)吸い出す、くみ出す
ポンプは押し出すだけでなく引き込む動作もする。流体を外部から引き寄せて移動させる逆方向の動きも同じコアイメージ。 -
動詞
(資金・エネルギーなどを)大量に注ぎ込む
液体を圧力で送り込むイメージが比喩化され、お金や努力を「押し込む」=投資・注入するという意味に広がった。 -
動詞
(人から情報を)引き出す、聞き出す
「吸い出す」コアイメージの比喩的用法。相手から情報を「くみ出す」ように巧みに質問して引き出すニュアンス。 -
名詞
ポンプ;(パンプスなどの)靴
機械としてのポンプはそのままコアイメージを体現する。靴の意味(pumps)は別語源だが、受験でも稀に登場する。
3例文
4よくある間違い・注意点
「pump」は方向によって「注入する」にも「吸い出す」にもなるため、文脈をしっかり確認すること。pump water out(水を外に出す)とpump air in(空気を中に入れる)では逆方向になる。
pump someone for information(人から情報を引き出す)という比喩的な慣用表現は試験でも登場するが、物理的なイメージしか持っていないと意味が取れなくなる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| inject | 注射器などで液体を押し込む「注入」に特化。pumpより医療・化学的文脈で使われることが多く、連続的な動きではなく一度の押し込みのイメージが強い。 |
| pour | 重力を利用して液体を「注ぐ」イメージ。pumpのような機械的・強制的な圧力はなく、自然に流れ込む感覚。 |
| extract | 何かを引き抜く・抽出するイメージ。pumpの「吸い出す」と近いが、extractはより「分離・取り出す」に焦点があり、継続的な動作のニュアンスは薄い。 |
対義語: drain(排出する)、withdraw(引き出す・撤退する)
6派生語・関連語
-
pump-action
形容詞
ポンプ式の(例:pump-action shotgun) -
pumped
形容詞(口語)
興奮した、やる気満々の(エネルギーが内部に注入されたイメージ) -
pumping
形容詞(口語)
活気にあふれた、盛り上がっている
7コロケーション
- pump money into ~ (~に資金を注ぎ込む)
- pump iron(筋トレをする、文字通り「鉄を押し動かす」)
- pump out ~(~を大量に生産・送り出す)
8確認テスト
“His teammates tried to pump him for details about the new coach.”
①彼のチームメイトは新しいコーチについて彼を激励しようとした。
②彼のチームメイトは新しいコーチについて彼から詳細を聞き出そうとした。
③彼のチームメイトは新しいコーチを紹介するよう彼に迫った。
④彼のチームメイトは新しいコーチの詳細を彼に注入しようとした。
②
「pump + 人 + for + 情報」は「(人)から(情報)を引き出す・聞き出す」という慣用的表現。pumpの「吸い出す」コアイメージが比喩化されたもの。①③④はどれもpumpの別の意味や誤解に基づく訳で、この文脈には合わない。
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