ransom
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は3冊に掲載されています。
1コアイメージ
ransomのコアイメージは「人や物を拘束から解放するための身代金・代償」です。語源はラテン語のredemptio(贖罪・買い戻し)にさかのぼり、「拘束された状態から自由にするために支払われる価値のあるもの」という概念が根底にあります。名詞としては「身代金」ですが、動詞としては「身代金を払って取り戻す」あるいは「身代金目的で誘拐する」という両方向の意味を持ちます。「a king’s ransom(王様の身代金)」のように転じて「莫大な金額・非常に高い値段」という慣用的な用法もあり、コアイメージである「大きな対価」のニュアンスが生きています。
2意味一覧
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名
身代金
人や物を拘束から解放させるために支払う「対価」がそのまま身代金という意味になる。hold … for ransomで「~に身代金を要求して拘束する」という重要表現になる。 -
名
莫大な金額・法外な値段
「a king’s ransom」という慣用句から派生した用法で、コアイメージの「大きな対価」が誇張されて「とてつもない大金」を意味するようになった。 -
動
身代金を払って(人を)取り戻す;身代金目的で誘拐する
「解放の代償」というコアイメージが動作として表れ、払う側の視点では「取り戻す」、要求する側の視点では「誘拐・拘束する」という両方向の意味を持つ。
3例文
4よくある間違い・注意点
hold … for ransomを「身代金を保持する」と直訳してしまいがちだが、正しくは「身代金目的で(人を)拘束する」という意味。holdの目的語は身代金ではなく人であることに注意。
ransomは「身代金」という名詞としてしか知らない学習者が多いが、動詞としても使われる点、またa king’s ransomで「莫大な大金」を意味する慣用表現が試験や文章に頻出するため見落とさないようにしたい。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| hostage | hostageは「人質・身代金のために拘束された人」そのものを指す名詞。ransomが「身代金(対価)」を指すのとは異なり、拘束されている人物に焦点が当たる。 |
| extortion | extortionは脅迫や強制によって金品を巻き上げる行為全般を指す。ransomが特定の拘束・解放を前提とした対価であるのに対し、extortionはより広い脅迫行為を含む。 |
| redemption | ransomと同じ語源を持つが、redemptionは宗教的・比喩的な「贖罪・救済」の意味合いが強く、現実の身代金取引には通常使わない。 |
対義語: liberation(無条件の解放)、release(解放)
6派生語・関連語
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ransomware
名
ランサムウェア(データを人質にして身代金を要求するコンピューターウイルス) -
ransom note
名(複合名詞)
身代金要求のメモ・脅迫文書
7コロケーション
- hold … for ransom(~を身代金目的で拘束する)
- pay a ransom(身代金を支払う)
- a king’s ransom(莫大な金額・法外な値段)
8確認テスト
“We spent a king’s ransom renovating the old house.”
① 古い家を改築するのに、王が身代金を支払った。
② 古い家を改築するのに、莫大なお金を費やした。
③ 古い家を改築するのに、王の許可が必要だった。
④ 古い家は改築できず、身代金のように高い値がついた。
②。a king’s ransomは「王様の身代金ほどの額」というイメージから転じた慣用表現で、「莫大な金額・法外な値段」を意味する。renovatingは改築・改装を指すため、「改築に途方もない大金を使った」という文脈になる。①のように直訳すると意味が全く通じないため、コアイメージから「大きな対価・莫大な金」というニュアンスを掴んでおくことが重要。
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