retain
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は13冊に掲載されています。
1コアイメージ
retainの語源はラテン語のretinere(re-「後ろへ」+ tenere「持つ」)。何かが外に出ていこうとするのを「引き止めて手元に持ち続ける」イメージが核心にある。時間が経っても、変化が起きても、流れに逆らうようにして「その状態・所有・情報を手放さない」という能動的な保持の感覚だ。物が古くなっても美しさを「逃がさず保つ」、情報を記憶から「逃がさずとどめる」、弁護士を「契約で手元につなぎ止める」——どの用法もこの根っこから育っている。単なる「ある状態が続く」ではなく、「何かを手元に留め置こうとする意志・力がある」ニュアンスが含まれる点が重要。
2意味一覧
-
動詞
(特質・状態などを)保つ、維持する
変化や時間の流れに逆らって、その性質や状態を「外に逃がさず手元につかみ続ける」イメージ。 -
動詞
(情報・記憶を)覚えている、保持する
脳の中に情報を「逃がさずとどめておく」感覚で、忘れずにいる状態を指す。 -
動詞
(人・物を)留める、引き止める
人や物が離れていかないよう「手元につなぎ止める」という語源のイメージが最も直接的に現れる用法。 -
動詞
(弁護士・コンサルタントなどを)顧問として雇う、契約して確保する
専門家を「自分の手元に留め置く」ために前払いの契約料(retainer)を払うビジネス用語としての重要用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
maintainと混同しやすいが、maintainは「正常な状態をキープするために手をかけ続ける(メンテナンスする)」ニュアンスが強く、機械・制度・関係の管理に使いやすい。一方retainは「外に出ていこうとするものを手放さない」という保持の感覚で、記憶・特質・人材など幅広い対象に使える。
「弁護士をretainする」という用法を知らないと、ビジネス・法律文書で意味が取れなくなる。この場合のretainerは「顧問料、前払い報酬」の意味になる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| maintain | 「正常な状態を維持・管理し続ける」ニュアンス。retainより「手をかけて保つ」感が強く、機械・関係・制度の維持に向く。 |
| preserve | 「劣化・消滅から守って保存する」ニュアンス。文化遺産や食品など「壊れやすいものを積極的に守る」場合に使いやすい。 |
| keep | より口語的で広い意味を持つ汎用語。retainのように「逃げようとするものを引き止める」という能動的・意志的な含みは薄い。 |
| hold | 「物理的・比喩的につかんで手放さない」状態。retainより瞬間的・静的な保持感があり、記憶やビジネス用法には使いにくい。 |
対義語: release、lose、abandon、forget
6派生語・関連語
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retention
名詞
保持、記憶保持、(従業員などの)定着 -
retainer
名詞
顧問料、前払い報酬;(歴史的に)家臣、従者 -
retentive
形容詞
保持力のある(a retentive memory で「記憶力が良い」)
7コロケーション
- retain moisture(水分を保つ)
- retain information / knowledge(情報・知識を記憶しておく)
- retain a lawyer / attorney(弁護士を顧問として確保する)
8確認テスト
“Despite years of harsh treatment, the prisoner retained his dignity.”
① 囚人は長年の過酷な扱いにもかかわらず、尊厳を取り戻した。
② 囚人は長年の過酷な扱いによって、尊厳を失っていった。
③ 囚人は長年の過酷な扱いにもかかわらず、尊厳を保ち続けた。
④ 囚人は長年の過酷な扱いを受けながら、尊厳を周囲に認めさせた。
③
「外力(過酷な扱い)に抗って、尊厳を手放さずつかみ続けた」というretainのコアイメージに最も合致する。①の「取り戻した」はrecover/regainのニュアンスで、retainは一度失ったものを回収する意味ではない。despite(〜にもかかわらず)という逆接もヒントで、困難に「逆らって保ち続けた」という能動的な保持を表している。
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