sacrifice
【動】犠牲にする、ささげる
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は15冊に掲載されています。
1コアイメージ
sacrificeの語源はラテン語の「sacer(神聖な)」+「facere(する)」で、「神聖なものにする行為」が原義。古代の宗教儀式で動物や作物を神に捧げる「生贄・供物」を指したことから、転じて「大切なものを(より高い目的のために)手放す行為」というコアイメージが生まれた。つまり、自分にとって価値あるものを、より大きな目的・誰か・何かのために差し出すという構造がこの単語の本質。「犠牲を払う」という日本語訳はこの構造をよく反映している。「無駄に失う(lose)」とは異なり、sacrificeには必ず「捧げる相手・目的」が意識されている点が重要。
2意味一覧
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名
生贄、捧げもの(宗教的な供物)
語源そのままの意味。神聖な目的のために動物や物を神に捧げる儀式的行為を指す。 -
名
犠牲、自己犠牲(大切なものを目的のために手放すこと)
「価値あるものを高い目的に捧げる」というコアイメージが日常的文脈に転用されたもの。親が子のために自分の夢を諦める、といった行為全般を指す。 -
動
〜を犠牲にする、ささげる
「より大きな目的のために大切なものを手放す」という能動的な行為を表す。主体的に差し出すニュアンスがあり、単なる「失う」ではない。 -
動
(利益・品質などを)度外視する、切り捨てる
ビジネス・日常場面で「質よりスピードを優先してクオリティを犠牲にする」のように使われる。「ある目的のために他を諦める」というコアイメージが根底にある見落とされがちな使い方。
3例文
4よくある間違い・注意点
「sacrifice」は単に「失う(lose)」や「諦める(give up)」と異なり、『より大切な目的・誰かのために』という方向性が必ず内包されている。この「捧げる相手・目的」を意識せずに使うと不自然になる。
make a sacrifice(犠牲を払う)という名詞表現と、sacrifice A for B(AをBのために犠牲にする)という動詞表現の両方をセットで覚えておくこと。日本語で「犠牲」と聞くと名詞だけ思い浮かべがちだが、動詞用法も頻出。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| offering | 宗教的な「供物・捧げもの」という意味に限定されやすく、日常的な「自己犠牲」の意味ではほぼ使わない。sacrificeより意味範囲が狭い。 |
| compromise | こちらは「双方が譲り合う妥協」のニュアンス。sacrificeが一方的・自発的な「捧げ」であるのに対し、compromiseは互いの合意が前提になる。 |
| forfeit | 規則違反や罰則など、外部的な理由で「没収・喪失する」ニュアンスが強い。自発的な意志でささげるsacrificeとは異なる。 |
対義語: gain、benefit
6派生語・関連語
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sacrificial
形容詞
犠牲の、生贄の(例:sacrificial lamb=スケープゴート、身代わりの羊) -
self-sacrifice
名詞
自己犠牲(自分自身を他者や目的のために捧げること)
7コロケーション
- make a sacrifice(犠牲を払う)
- sacrifice A for B(AをBのために犠牲にする)
- at the sacrifice of 〜(〜を犠牲にして)
8確認テスト
“The company sacrificed long-term growth for short-term profits.”
① 会社は短期利益のために長期的な成長を諦めた
② 会社は短期利益のために長期的な成長を失ってしまった
③ 会社は短期利益のために長期的な成長を神に捧げた
④ 会社は短期利益のために長期的な成長を忘れた
① が正解。sacrificeのコアイメージは「より重視する目的(短期利益)のために、価値あるもの(長期的成長)を意図的に手放す」こと。②の「失った」では偶発的・受動的なニュアンスになり、主体的な選択というsacrificeの本質が失われる。③は宗教的文脈に限定されすぎ、④は意味が全く異なる。
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