wreck
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は5冊に掲載されています。
1コアイメージ
wreck のコアイメージは「元の形・機能・状態が完全に失われるほどの破壊・崩壊」です。単なる「壊す(break)」とは異なり、修復不可能なレベルまで損壊した状態を指します。もともと船が岩礁に乗り上げて無残に沈む「難破」という場面から来た言葉で、そこから「車の大破」「計画の完全崩壊」「心身のボロボロな状態」まで広がっています。物理的な破壊だけでなく、「健康を台無しにする」「人間関係を壊滅させる」など抽象的な文脈でも使われます。さらに名詞として「残骸・廃人・廃人同然の人」という意味でも頻出です。
2意味一覧
-
動詞
(乗り物・建物などを)大破させる、完全に壊す
物理的に原形をとどめないほど破壊するというコアイメージそのもの。「壊す」より破壊の程度がはるかに大きい。 -
動詞
(計画・機会・人生などを)台無しにする、めちゃくちゃにする
物理的破壊と同じ「元に戻せない状態にする」イメージが、抽象的な物事にも適用される。 -
動詞
(船を)難破させる
wreck の語源そのものであり、船が岩礁に激突して原形をとどめなくなる状態。 -
名詞
(乗り物・建物などの)残骸、廃墟
原形をとどめないほど壊された後に残るもの。難破船・大破した車などに使う。 -
名詞
(健康・精神が)ボロボロになった人、廃人同然の人
人間がコアイメージのように「元の状態が失われた」とき、a wreck / a nervous wreck のように用いる。見落とされがちだが口語で非常によく使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
break や destroy との混同に注意。break は「割れる・折れる」、destroy は「徹底的に破壊する」ですが、wreck は特に「勢いよくぶつかって原形をとどめなくする」というニュアンスが強く、乗り物・建物・計画・人生などある程度の規模・価値があるものが無残に崩れる場面に使います。
名詞用法を見落としがちです。a nervous wreck(ひどく神経質になっている人・精神的にボロボロの人)は口語で非常に頻出なので、「残骸」の意味と合わせて必ず覚えておきましょう。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| destroy | destroy は意図的・計画的に徹底破壊するニュアンスが強い。wreck はより衝突・事故・暴走のような「勢いによる無残な破壊」の含みがある。 |
| ruin | ruin は「じわじわと崩壊させる・台無しにする」で、時間的な経過を含むことが多い。wreck はより瞬間的・衝撃的な破壊。 |
| demolish | demolish は建物などを組織的・意図的に取り壊す意味合いが強く、计画性がある。wreck は突発的・無秩序な破壊に近い。 |
対義語: build、restore、repair
6派生語・関連語
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wreckage
名詞
(難破・衝突などで生じた)残骸、瓦礫 -
wrecked
形容詞
大破した、ひどく疲弊した、ボロボロになった -
wrecker
名詞
破壊者、(米)レッカー車
7コロケーション
- wreck a car(車を大破させる)
- wreck someone’s plans(〜の計画を台無しにする)
- a nervous wreck(精神的にボロボロの人)
8確認テスト
“The constant pressure from work has made him a complete wreck.”
①彼は仕事のプレッシャーで完全に廃人同然になってしまった。
②彼は仕事のプレッシャーで完全に壊れた機械になってしまった。
③彼は仕事のプレッシャーで完全な失敗作になってしまった。
④彼は仕事のプレッシャーで完全に事故を起こしてしまった。
①
ここでの wreck は名詞で「精神的・肉体的にボロボロになった人」を意味します。コアイメージ「原形をとどめないほど壊れた状態」が人間に適用されると、心身が崩壊した状態を表します。a complete wreck で「完全に参ってしまった人・廃人同然の人」というニュアンスになります。②・③は物に対する比喩として不自然で、④は文脈(accident を起こす)とズレています。
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