republic
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は13冊に掲載されています。
1コアイメージ
republicはラテン語の「res publica(公共のもの・国家)」に由来する。「res(もの・事柄)」+「publica(公の)」が語源で、国家の権力が特定の個人(王や皇帝)ではなく、「公」すなわち市民全体に属するという統治概念がコアイメージ。君主ではなく選出された代表者が統治する政治体制を指し、その体制を採用した国家そのものも意味する。だから「共和政体」という制度も「共和国」という国家も、同じ一語で表せる。publicという語が内包されているのも偶然ではなく、この単語の本質を体現している。
2意味一覧
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名詞
共和国(共和政体を採る国家)
「公のもの=国民のもの」という理念を体制として実現した国家を指す。国名に使われることが多い(People’s Republic of China など)。 -
名詞
共和政体(君主を持たず、選出された代表者による統治制度)
国家そのものではなく、統治の「仕組み・形式」を指す用法。権力が公共に帰属するという制度的概念そのもの。 -
名詞
(比喩的に)ある原理・関心で結びついた共同体・世界
「the republic of letters(文芸共和国=知識人の世界)」のように、共通の理念で結びついた人々の集合体を指す拡張用法。「公共の場・共通の目的のもとで集う」というコアイメージの広がり。
3例文
4よくある間違い・注意点
「Republican(共和党員・共和主義者)」と混同しないよう注意。アメリカでは Republican Party(共和党)があるが、これは党名であり、必ずしも「共和制を支持する」という意味ではない。republic自体は政治体制の概念であり、党派とは切り離して理解すること。
「democracy(民主主義)」と同義語のように使いがちだが、厳密には別概念。republic は君主を持たない統治形態、democracy は「民衆が権力を持つ」原理。共和国が必ずしも民主的とは限らず(例:独裁的な共和国)、民主主義が必ずしも共和制とは限らない。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| democracy | 「民衆による支配」という統治原理を指す。republicが「君主を持たない形態」という制度的概念なのに対し、democracyは誰が権力を持つかという原理的概念。両者は重なることが多いが、同義ではない。 |
| commonwealth | 「共同の富・公共の福祉」を目的とした国家・共同体。republicと似た語源的理念を持つが、より「共同の利益」に重点があり、英連邦(Commonwealth)のような連合体にも使われる。 |
| state | 主権を持つ国家・国を広く指す中立的な語。republicのように統治形態の概念は含まない。 |
対義語: monarchy(君主制)、autocracy(専制政治)、kingdom(王国)
6派生語・関連語
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republican
形容詞・名詞
共和制の・共和主義者;(大文字で)共和党員 -
republicanism
名詞
共和主義(君主制を否定し、共和政体を支持する思想) -
public
形容詞・名詞
公の・公共の;(同語源)republicのpublicはここから
7コロケーション
- declare a republic(共和国を宣言する)
- the Republic of ~(~共和国 ※国名に使用)
- federal republic(連邦共和国)
8確認テスト
“The scholars of the 18th century saw themselves as citizens of a republic of letters, exchanging ideas across national borders.”
①共和国
②共和政体
③知識人の共同体
④文字の民主主義
③が正解。republic of lettersは「文芸共和国」と呼ばれる比喩的表現で、18世紀ヨーロッパの知識人・学者たちが国境を超えて知識・思想を共有していた「公共の場としての知の世界」を指す。republicのコアイメージ「共通の理念のもとで公共に属する共同体」が、国家の枠を超えて使われている例。①②は制度・国家の意味で使われる場合に適切だが、この文脈では比喩的用法が正しい。
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