passion
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は13冊に掲載されています。
1コアイメージ
passionのラテン語源はpassio(苦しみ・受難)。もともと「自分の意志ではどうにもならない、外から突き動かされる強烈な感情状態」を意味した。キリスト教ではイエスの「受難」を指す言葉でもある。この「内側から押さえきれないほどの激しい感情・衝動」こそがコアイメージだ。それが「情熱」にも「怒り・激情」にも「性的な欲求(色情)」にもなる。日本語の「情熱」より振れ幅が広く、喜びだけでなく苦しみや執着を伴う熱量のある感情状態全般を指す。「好き」の延長ではなく、「それなしでは生きられない」ような強度がpassionには宿っている。
2意味一覧
-
名
情熱・熱烈な愛好
内から燃え上がる抑えがたい衝動が、何かへの強烈な傾倒・執着として現れた状態。「好き」ではなく「焦がれる」に近い強度がある。 -
名
激情・怒り・激しい感情
押さえきれない激しい感情というコアから、怒りや嫉妬などの負の感情にも使われる。「fit of passion(怒りの発作)」のように理性を超えた感情爆発を指す。 -
名
情熱の対象・熱中しているもの
「彼の情熱は音楽だ(Music is his passion.)」のように、燃え上がる対象そのものを指す用法。コアの「火」が向かう先を表す。 -
名
色情・性的な欲求
理性では制御しきれない身体的・感情的衝動というコアから、性的な激しい欲求を指す用法にもなる。文脈により判断が必要。 -
名
受難(キリストの)
語源そのものの用法。the Passionと大文字で書けばイエス・キリストの十字架上の苦難を指す。「激しい苦しみ」というコアが直接現れている。
3例文
4よくある間違い・注意点
日本語の「情熱」より意味の幅が広い。「passion」はポジティブな熱意だけでなく、怒りや性的衝動など理性を超えた感情全般を指す。文脈なしに「情熱」と即訳するのは危険。
「enthusiasm(熱意)」と混同しやすいが、enthusiasmは前向きで制御された熱意であるのに対し、passionは制御困難なほどの強烈さを含む。「仕事に enthusiasm がある」とは言えても「仕事が my passion」と言う場合の強度は格段に上。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| enthusiasm | 熱意・意欲。前向きで比較的コントロールされた熱量。passionより穏やかで理性的。 |
| zeal | 強い熱意・信念に基づく熱心さ。宗教・政治的文脈で使われることが多く、目的志向。passionより外向きで行動的なニュアンス。 |
| fervor | 燃えるような熱情・熱烈さ。passionに近いが、より感情の「熱さ・温度」そのものに焦点。宗教・社会運動でよく使われる。 |
| obsession | 執着・強迫的な熱中。passionより病的・ネガティブなニュアンスが強く、本人の意志では止められない状態を指す。 |
対義語: indifference、apathy、coolness
6派生語・関連語
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passionate
形
情熱的な・激しい感情を持った
-
passionately
副
情熱的に・激しく
-
passionless
形
情熱のない・冷淡な -
dispassionate
形
感情に左右されない・冷静な・公平な -
impassioned
形
(演説・訴えなどが)情熱のこもった・熱烈な
7コロケーション
- have a passion for ~(〜に情熱を持つ)
- speak with passion(情熱を込めて話す)
- pursue one’s passion(情熱を追い求める)
8確認テスト
“He flew into a passion when he heard the news.”
① 彼はその知らせを聞いて、情熱に燃えた。
② 彼はその知らせを聞いて、激怒した。
③ 彼はその知らせを聞いて、深く感動した。
④ 彼はその知らせを聞いて、恋に落ちた。
② が正解。fly into a passion は「激怒する・かっとなる」という慣用句。passion のコアイメージは「抑えきれない激しい感情」であり、怒りの文脈でも使われる。日本語の「情熱」のイメージで①を選ぶのが典型的な誤り。文脈(flew into〜)と組み合わさることで「激情・怒り」の意味になることをしっかり押さえておこう。
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