flatter
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は10冊に掲載されています。
1コアイメージ
flattersの根底にあるコアイメージは「現実よりも美しく・良く見せる」こと。もともと「滑らか(flat)にする」という感覚が語源にあり、現実の凹凸(欠点・平凡さ)を滑らかに整えて、相手や物が実際以上に優れて見えるようにする行為を表す。人に向かえば「お世辞・おだて」になり、写真や絵に向かえば「実物より良く写す・美化する」になる。また「〜を喜ばせる・有頂天にさせる」という意味にも発展する。これは全て「現実にそぐわないほどポジティブに見せる」という一本の軸から生まれており、称賛が真実かどうかは問題ではなく、受け手が実際以上に良く見えるように働きかけることがポイント。
2意味一覧
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動詞
お世辞を言う、おべっかを使う
相手の欠点を滑らかに消し、実態以上に優れた人物として見せる言葉を贈る行為。真実かどうかより、印象を良くする意図が核にある。 -
動詞
(人を)おだてて〜させる
お世辞で相手の気分を実態以上に良くし、その高揚感を利用して行動を引き出す。「flatter A into doing」の形でよく使う。 -
動詞
(写真・絵などが)実物より良く見せる、美化する
人間だけでなくモノ(カメラ・服・絵など)が主語になり、対象を現実より美しく・有利に見せる場合に使う。コアイメージが最もダイレクトに表れた用法。 -
動詞
【flatter oneself で】〜と自惚れる、思い込む
自分自身を実態以上に良く見せようとする視線が自分に向かった形。「I flatter myself that…」で「〜だと得意になっている(が実はそうでもない)」というニュアンスになる。
3例文
4よくある間違い・注意点
「compliment(素直な賞賛・褒め言葉)」と混同しやすいが、flatterには「真実かどうかより印象を良くしようとする意図」が含まれ、やや否定的・操作的なニュアンスがある。Complimentは純粋な称賛でほぼ中立〜肯定的な語。
「flatter oneself」を「自分を褒める」と直訳しがちだが、実際は「根拠の薄い自信を持つ・思い上がる」という意味なので要注意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| compliment | 誠実な称賛・褒め言葉を表し、操作的な意図はない。flatterが「印象操作」寄りなのに対し、complimentは「真摯な評価の表明」。 |
| praise | 功績や行為を認めて称える、より公式・客観的な称賛。flattersのように相手の気分を良くする「技巧」は含まない。 |
| adulate | 過度な崇拝・おべっかを表し、flattersより露骨で卑屈なニュアンスが強い。 |
対義語: insult、disparage、belittle
6派生語・関連語
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flattery
名詞
お世辞、へつらい(例:Flattery will get you nowhere.「お世辞は通じないよ」) -
flatterer
名詞
おべっか使い、ごまをする人 -
flattering
形容詞
おだてるような;実物より良く見せる(a flattering photo「実物より良く写っている写真」)
7コロケーション
- flatter oneself that(〜と自惚れる)
- flatter A into doing(Aをおだてて〜させる)
- a flattering photo / portrait(実物より良く写った写真・肖像)
8確認テスト
「The lighting in this restaurant really flatters everyone.」
① このレストランの照明は誰にでも本当に優しい。
② このレストランの照明は誰をもお世辞で褒め称える。
③ このレストランの照明は誰でも実物より素敵に見せる。
④ このレストランの照明は誰もが気に入っている。
正解:③
【解説】主語が「照明(lighting)」という無生物であり、人に向かってお世辞を言う意味(①②)は文脈上おかしい。flattersのコアイメージ「実際よりも良く見せる」がモノを主語にした用法で現れており、「照明の効果で誰でも実物より素敵に映る」が最も自然な訳。④は「気に入る」という意味になってしまいflattersの意味を無視している。
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