toll
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は10冊に掲載されています。
1コアイメージ
tollの根底にあるイメージは「何かを通過・達成するために継続的に支払われる代償」です。中世ヨーロッパで橋や道路を通る際に徴収された通行税がもとになっており、「何かを得るために差し出すもの」という感覚が共通しています。有料道路の「料金」はわかりやすいですが、「損害」や「死者数」という訳も同じコアイメージから来ています。戦争や災害で命や財産が「差し出され続ける」様子を toll で表し、その累積が数字として示されるイメージです。take a toll(代償を払わせる)という表現が最もコアイメージを体現しており、「じわじわと蓄積していく犠牲・損失」という感覚を押さえると全ての用法がつながります。
2意味一覧
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名詞
通行料・使用料
橋や道路を「通過する」ために継続的に支払われる代償。コアイメージの最も原義に近い用法。 -
名詞
(事故・災害などによる)死者数・被害の総数
災害や戦争が「差し取っていった」命の累積数。death toll(死者数)という形でよく使われる。 -
名詞
損害・悪影響の累積
「take a toll on〜」の形で、何かがじわじわと〜に代償を払わせ続けること。日本語では「〜にダメージを与える」「〜をむしばむ」などと訳される。 -
動詞
(鐘が)ゆっくり鳴る・打ち鳴らす
葬送の鐘がゆっくりと一打ずつ鳴り続ける様子。「代償が積み重なる」という連続性のイメージと共鳴している。
3例文
4よくある間違い・注意点
「death toll」を「死の料金」のように直訳してしまうミス。toll は文脈によって「料金」「死者数」「損害」と訳が変わるが、どれも「支払われ続ける代償」というコアイメージが共通している。意味を丸暗記するより、コアイメージで理解しよう。
動詞用法(鐘がゆっくり鳴る)を知らずに読み飛ばしてしまいがち。’The church bell tolled for the dead.’(教会の鐘が死者のためにゆっくり鳴り響いた)という文で文脈が読めなくなるので注意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| fee | サービスに対して支払う一般的な料金。tollのように「通過・犠牲」のニュアンスはなく、中立的な対価を指す。 |
| damage | 具体的な損害・被害を指す。tollが「じわじわ積み重なる損失」の過程を含意するのに対し、damageは結果としての損傷に焦点がある。 |
| casualties | 死傷者数を指す軍事・事故用語。tollより客観的・統計的な響きで、「犠牲として差し出された」という含意はやや薄い。 |
対義語: benefit、gain
6派生語・関連語
-
tollbooth
名詞
料金所 -
toll-free
形容詞
通行料無料の・フリーダイヤルの -
tolling
名詞・動名詞
(鐘の)打ち鳴らし・通行料徴収
7コロケーション
- take a toll on 〜(〜に打撃を与える・〜をむしばむ)
- death toll(死者数)
- pay a toll(通行料を払う)
8確認テスト
“The long years of civil war have taken a heavy toll on the country’s economy.”
① 重い通行料を課した
② 経済に深刻な打撃を与えた
③ 多くの死者数を記録した
④ 大きな税収をもたらした
②が正解。take a toll on〜は「〜に代償を払わせ続ける=〜をむしばむ・打撃を与える」という意味の重要熟語。内戦という長期的なダメージが経済に「じわじわと積み重なった」コアイメージが表れている。①は toll を単純に「料金」と誤解した訳、③は death toll の意味に引きずられた誤り、④はまったく逆のニュアンス。
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