initiative
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は9冊に掲載されています。
1コアイメージ
initiativeの語根はラテン語の「initium(始まり)」。つまりこの単語の本質は「何かを始めること・始める力」にある。誰かに言われる前に自分から動き出すこと、あるいは最初に動く権利や能力のことを指す。「主導権」と訳されるときは『誰が最初の一手を握るか』という文脈、「率先」と訳されるときは『自ら進んで始める姿勢』という文脈、「イニシアチブ」はそのままで使われる。どの訳語でも共通するのは「受け身ではなく能動的に最初に動く」というイメージだ。政治的文脈では「住民発議(市民が立法を始める仕組み)」という意味でも使われる。
2意味一覧
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名詞
主導権・イニシアチブ
「最初に動く権利や立場」というコアイメージから、誰かが状況をコントロールする先手を握っている状態を指す。 -
名詞
率先・自発的行動力
「自ら最初の一歩を踏み出す力や姿勢」というコアイメージから、指示を待たずに動く積極性を指す。take the initiative という形でよく使われる。 -
名詞
(政策・法案などの)新たな取り組み・構想
「何かを始めること」というコアイメージから、政府や組織が新しく打ち出す政策・計画そのものを指すようになった。 -
名詞
(米国の制度)住民発議・国民発案
市民が法律制定の「最初の一歩」を踏み出す権利という意味で、政治・法律の文脈で使われる専門的な用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
「initiative」を常に「主導権」と一語で覚えてしまうと、’a new initiative’(新たな取り組み)のような文脈で意味が取れなくなる。単語の前にa/anがついているかどうかをヒントに、『具体的な取り組み・計画』の意味を疑うこと。
take the initiativeは「イニシアチブを取る」と日本語化されているが、英語では『自分から先に動く』という能動性が強調される。「先手を打つ」「率先して行動する」と理解すると実際の文脈で使いやすい。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| leadership | leadershipは『他者を導く能力や立場』に重点があるが、initiativeは『最初に動くこと』に重点がある。リーダーシップは継続的な役割、initiativeは特定の一手。 |
| drive | driveは内側から湧き出るエネルギーや意欲そのものを指す。initiativeは『最初に動く』という行動の方向性が明確なのに対し、driveは純粋な推進力。 |
| enterprise | enterpriseは冒険的・起業的な取り組みを指し、リスクを伴う積極性のニュアンスが強い。initiativeはより広く「自発的に何かを始めること」全般を指す。 |
対義語: passivity(受け身)、inaction(不作為)、complacency(現状満足)
6派生語・関連語
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initiate
動詞
(物事を)開始する、始める;(人を)入会させる・入門させる
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initial
形容詞
最初の、初期の
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initiation
名詞
開始;入会(式)、入門
7コロケーション
- take the initiative(率先して行動する・主導権を取る)
- on one’s own initiative(自らの意志で・自発的に)
- launch a new initiative(新たな取り組みを始める)
8確認テスト
The school launched a new initiative to improve mental health support for students.
① 主導権
② 率先した行動
③ 新たな取り組み・構想
④ 住民発議
③ 解説:’a new initiative’のように不定冠詞 a を伴い、具体的な政策・計画の文脈で使われているため、「新たな取り組み・構想」が最も自然。①「主導権」はtake the initiativeのように動詞takeと組み合わせた文脈、②「率先した行動」も人の行動に関する文脈で使われる。コアイメージの「何か新しいことを始める」から、組織が打ち出す計画を指す意味が生まれていることを押さえておこう。
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