merge
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は9冊に掲載されています。
1コアイメージ
mergeのコアイメージは「異なる二つ以上のものが境界線を失いながら一体化していく」プロセスにある。企業の合併でも、道路の合流でも、色の混ざり合いでも、「ここまでがAでここからがBという境界がなくなっていく」感覚が共通している。joinやcombineが「くっつける・組み合わせる」という外からの働きかけを含むのに対し、mergeは境界が自然に溶けていくような、なめらかな一体化を表す。そのため「吸収・同化・融合」といったニュアンスが生まれ、企業合併から交通の合流、データの統合、さらには存在感が消えていく(消える・溶け込む)という意味にまで広がる。
2意味一覧
-
動詞(自・他)
合併する、併合する
組織や企業の境界線が溶けて一つになるイメージ。A merge with B(AとBが対等に融合)またはA merge into B(AがBに吸収される)の形で境界消失の度合いが変わる。 -
動詞(自)
合流する、混ざり合う
道路・川・群衆などが境界を失いながら一つの流れになるイメージ。「合流する」と訳されるが、コアは同じ「境界が溶ける」こと。 -
動詞(自)
溶け込む、消えていく
背景や環境との境界が失われ、見分けがつかなくなるイメージ。「闇に溶け込む」「人ごみに消える」など、存在の輪郭がなくなる感覚。 -
動詞(他)
(データ・ファイルなどを)統合する
ITの文脈で複数のファイルや情報が境界なく一つにまとめられる。コアイメージがそのまま技術用語にも応用されている。
3例文
4よくある間違い・注意点
merge with(対等な融合)とmerge into(一方が他方に吸収)は意味が微妙に異なる。A merged with BはAもBも対等に一体化するニュアンスが強く、A merged into BはAがBの一部になる(境界消失の方向性がある)ニュアンス。文脈を見て使い分けること。
joinやcombineと混同しやすいが、mergeは「なめらかに境界がなくなる」プロセスが重要。joinは接合点がはっきりしており、combineは外から意図的に組み合わせる感覚が強い。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| combine | 複数の要素を意図的に組み合わせるニュアンスが強く、それぞれの個性が残りやすい。mergeのように境界が溶けるイメージは薄い。 |
| unite | 目的や意志をもって一つになるニュアンスがあり、感情的・政治的な「団結」にも使われる。mergeより能動的でドラマチック。 |
| fuse | 熱で溶かして一体化するイメージが強く、物理的・化学的な融合によく使う。mergeより結合の強度・不可逆性が高い印象。 |
| blend | 色や味など感覚的なものが滑らかに混ざり合うイメージ。mergeより穏やかで、均一に混ざるニュアンスがある。 |
対義語: split、separate、divide
6派生語・関連語
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merger
名詞
合併、(企業の)合併・統合
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merged
形容詞
合併した、統合された -
merging
名詞・形容詞
合流(中の)、融合(中の) -
emergence
名詞
(語源的に関連)出現、台頭 ※e-(外へ)+merge(沈む)+-ence
7コロケーション
- merge with ~(〜と合併する・合流する)
- merge into ~(〜に吸収される・溶け込む)
- merge lanes / merge traffic(車線を合流させる)
8確認テスト
“As night fell, the mountains merged into the darkness and were no longer visible.”
① 山々は暗闇と合併して、もはや見えなかった。
② 山々は暗闇の中に溶け込み、もはや見えなくなった。
③ 山々は暗闇によって分断され、もはや見えなかった。
④ 山々は暗闇を超えて移動し、もはや見えなくなった。
②。mergeのコアイメージは「境界が溶けて一体化する」こと。この文では山と夜の暗闇との境界線が消えていく様子を表しており、「溶け込む・消えていく」と訳すのが最も自然。①の「合併する」は組織・企業に使う表現で不自然。③④はmergeの意味と全く異なる。
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