chronic
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は8冊に掲載されています。
1コアイメージ
chronosはギリシャ語で「時間」を意味し、chronicはそこから生まれた語です。コアイメージは「長い時間にわたって続いている状態」。一時的・突発的に起きるのではなく、じわじわと時間の中に深く根を張ってしまっている様子を表します。医療文脈では「急性(acute)」の対義語として「慢性の」を意味し、習慣・行動については「常習的・懲りない」というニュアンスになります。「時間軸の上で長く続く=簡単には抜け出せない」という感覚を持つと、あらゆる文脈で応用が効きます。
2意味一覧
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形容詞
慢性の・長引く(病気・症状)
長い時間にわたって続く状態というコアイメージが、一時的でなく根付いてしまった病状を表す「慢性」という訳語を生む。 -
形容詞
常習の・いつものことである
行動や性格についても「長い時間をかけて繰り返されている=もはや習慣化している」という意味になり、「常習的な」「根っからの」というニュアンスを持つ。 -
形容詞
深刻に長期的な・根深い(問題・状況)
社会問題や状況に使う場合、「時間の流れの中でずっと続いており、簡単には解決できない」という深刻さを帯びた意味になる。
3例文
4よくある間違い・注意点
acute(急性の・一時的な)と混同しやすい。acuteは「今まさに激しく起きている」ニュアンスで、chronicはその対義語として「ずっと長く続いている」。たとえばacute pain(激しい急性の痛み)とchronic pain(慢性的な痛み)は状況が全く異なる。
「慢性の」という日本語訳にひきずられ、病気にしか使えないと思いがちだが、chronic liar(根っからの嘘つき)・chronic shortage(恒常的な不足)のように行動・社会問題にも広く使える点に注意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| persistent | 「しつこく続く」というニュアンスが強く、意志的に続く場合にも使われる。chronicより中立的で、病気以外にも広く使いやすい。 |
| long-term | 単純に「長期の」という時間の長さのみを指す客観的な語。chronicが持つ「根付いて抜け出せない」という否定的ニュアンスはない。 |
| habitual | 「習慣的な」という行動パターンの繰り返しに焦点。chronicの「時間に根ざした深刻さ」より、単純な「習慣・癖」のニュアンスに近い。 |
対義語: acute(急性の)、temporary(一時的な)、occasional(時折の)
6派生語・関連語
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chronically
副詞
慢性的に、常習的に -
chronology
名詞
年代記、時系列(同じ語根chronos由来) -
chronicle
名詞・動詞
年代記、記録(する)(同じ語根chronos由来)
7コロケーション
- chronic disease / chronic illness(慢性疾患)
- chronic pain(慢性的な痛み)
- chronic shortage(慢性的・恒常的な不足)
8確認テスト
“The city has been struggling with a chronic shortage of affordable housing for over twenty years.”
① 突発的な住宅不足
② 一時的に深刻な住宅不足
③ 何十年も続く根深い住宅不足
④ 急激に悪化した住宅不足
③。chronosという「時間」の語根が示すように、chronicのコアイメージは「長い時間にわたって根付いた状態」。for over twenty years(20年以上)という語句ともぴったり合い、「一時的」「突発的」「急激」などは正反対の意味。社会問題に使われるchronicは「恒常的で根深い」と訳すのが最も自然。
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