coincidence
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は6冊に掲載されています。
1コアイメージ
coincidenceの語源はラテン語で「co-(共に)+incidere(落ちる、起こる)」。つまり「二つの出来事が同じ場所・時に落ちてくる」イメージが核心にある。計画や意図なしに、複数の物事がピタリと重なってしまう状態のことだ。日本語の「偶然の一致」はそのニュアンスを上手く捉えているが、英語のcoincidenceはそれ以外にも「(意見・利害などの)一致・合致」という意味でも使われる。これは「二つが同じ点に重なる」というコアイメージから自然に派生しており、必ずしも「偶然」という要素が伴わなくてもよい。文脈によって「偶然」を強調するか「重なり合い」を強調するかが変わる。
2意味一覧
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名詞
偶然の一致、巡り合わせ
二つの出来事が意図せず同じ点に「落ちてくる」ことで、予期しない重なりが生じる。これが「偶然の一致」として最も一般的に使われる意味になる。 -
名詞
(意見・利害・時期などの)一致、合致
「二つのものが同じ点で重なる」コアイメージがそのまま機能し、偶然性を問わず物事が一致・合致している状態を指す。「a coincidence of interests(利害の一致)」のように使われ、見落とされがちな重要な意味。
3例文
4よくある間違い・注意点
「偶然」だけがcoincidenceの意味と思い込みがち。「a coincidence of interests(利害の一致)」など、偶然性のない「合致」の意味でも使われることを忘れないようにしよう。
「chance(偶然性そのもの)」や「accident(予期せぬ出来事)」との混同に注意。coincidenceは必ず「二つ以上の事柄が重なる」という構造が核にある点が違いのポイント。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| chance | 偶然性・運そのものを指し、複数の出来事の「重なり」は必須ではない。by chanceで「偶然に」と使うように、単独の出来事にも使える。 |
| accident | 予期せず起きた出来事(しばしば不運な)に焦点。複数の事柄の重なりという構造を持たない点でcoincidenceとは異なる。 |
| fluke | 口語的で、思いがけない幸運や珍しい偶発を指す。coincidenceより口語的でカジュアルなニュアンスが強い。 |
| concurrence | 主に形式的・書き言葉で「同時発生・一致」を指す。coincidenceより偶然のニュアンスが薄く、客観的・中立的。 |
対義語: design、intention、plan
6派生語・関連語
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coincide
動詞
(時・場所・意見などが)一致する、重なる
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coincident
形容詞
同時に起こる、一致している -
coincidentally
副詞
偶然に、奇しくも
7コロケーション
- by coincidence(偶然に、くしくも)
- What a coincidence!(なんという偶然!)
- a coincidence of interests / timing(利害/時期の一致)
8確認テスト
“The policy was adopted because of a remarkable coincidence of opinion among the committee members.”
① 偶然の出来事
② 意見の一致
③ 意見の衝突
④ 偶然の誤解
② 意見の一致。この文では「委員会のメンバーの間での注目すべきcoincidence of opinion」とあり、偶然性より「複数の意見が同じ点に重なり合う=一致」というコアイメージが機能している。「偶然の出来事」と訳してしまうのは、coincidenceを「偶然」の意味に限定してしまう典型的な誤りで、文脈に合わない。
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