mortal
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は6冊に掲載されています。
1コアイメージ
mortalの語源はラテン語の「mors(死)」。コアイメージは「死という絶対的な限界に触れている」状態。人間は「死すべき存在(mortal)」であり、その限界から逃れられない。ここから、「死をもたらすほどの致命的な」打撃・傷・危険という意味が広がる。さらに「死ぬほどひどい・大変な」という強調表現にもなる(mortal fear = 死ぬほどの恐怖)。名詞として「死すべき存在=人間」という哲学的・文学的用法も重要。すべての意味の根底には「死という取り消しのきかない絶対的な事態」というイメージがある。
2意味一覧
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形容詞
死すべき運命にある、死ぬことのある
「死という限界から逃れられない」状態そのもの。特に人間や生き物が「いつかは必ず死ぬ存在である」ことを表す。神(immortal)の対義として使われることが多い。 -
形容詞
致命的な、死に至らしめる
「死の限界に直接触れる」ほどの打撃・傷・危険を表す。一度受けたら取り返しがつかないというニュアンスが強い。 -
形容詞
死ぬほどの、極度の(恐怖・苦しみなど)
「死」というコアイメージを感情の強度に転用した用法。mortal fear(死ぬほどの恐怖)のように、死に匹敵するほど極端であることを強調する。 -
形容詞
不倶戴天の、絶対に和解できない(敵・対立など)
mortal enemyのように、「どちらかが死ぬまで続く」対立関係を表す。死という絶対性が「決して妥協しない」関係へと転じた用法。 -
名詞
死すべき存在、人間
「死という限界を持つ存在」がそのまま名詞化したもの。神話・文学・哲学的文脈でhuman beingをやや格調高く表す場合に使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
mortalは「死の・致命的な」という意味でlethalやfatalとの混同に注意。lethalは「実際に死をもたらす物質・手段」(lethal dose=致死量)、fatalは「結果として死・壊滅を招いた」(fatal accident=死亡事故)、mortalは「死というレベルに達する・死すべき存在」という視点が強く、比喩的・文学的な場面でも幅広く使われる。
mortal enemyを「普通の敵」と軽く訳さないこと。「どちらかが滅びるまで続く不倶戴天の敵」という非常に強い敵意を表す表現であり、deadly enemyとほぼ同義の重い言葉。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| fatal | 「結果として死・壊滅をもたらした」という結果に着目した語。mortalは「死という限界に触れている状態」という視点が強く、比喩的用法も多いが、fatalはより事実的・客観的。 |
| lethal | 「直接的に死を引き起こす力・物質」に焦点を当てた語。lethal weaponやlethal doseのように、殺傷力そのものを表す場合に使う。mortalより技術的・具体的なニュアンス。 |
| deadly | 「死をもたらす危険性がある」という意味で日常的によく使われる語。mortalより口語的で使用範囲が広く、deadly seriousのように強意語にもなる。 |
対義語: immortal、divine
6派生語・関連語
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immortal
形容詞・名詞
不死の、永遠の;不死の存在・神 -
mortality
名詞
死すべき運命;死亡率
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mortally
副詞
致命的に;死ぬほど(mortally wounded=致命傷を負って) -
immortality
名詞
不死;不滅の名声
7コロケーション
- mortal blow(致命的な一撃)
- mortal enemy(不倶戴天の敵)
- mortal fear(死ぬほどの恐怖)
8確認テスト
“The two rival companies have been mortal enemies since their bitter dispute over patents.”
① 法的な敵同士
② 不倶戴天の敵同士
③ かつての敵同士
④ 商業的なライバル同士
② mortal enemiesは「どちらかが滅びるまで続く、決して和解できない敵同士」という意味。mortalの「死という絶対性」が対立関係に転じた用法で、「法的」「かつての」「単なるビジネスライバル」とは明確に異なる、徹底的な敵意を表す。「不倶戴天の敵」という日本語訳が最もニュアンスを正確に伝える。
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