agency
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は5冊に掲載されています。
1コアイメージ
agencyのラテン語の語源はagere(行動する・動かす)。コアイメージは「何かを動かす力や仕組み」。「代理店」は、依頼人の意志や力を代わりに外部へ働かせる仕組みであり、「仲介」はその力の伝達そのもの。「作用」は物理・化学的な文脈で力が何かに働きかけることを指す。さらに哲学・社会学では「人間が自らの意志で行動できる能力(主体性)」という意味でも頻繁に使われる。つまりagencyとは単なる「店」や「組織」ではなく、背後に『力や意志が外へ向けて機能する構造』という統一したイメージが流れている。
2意味一覧
-
名
代理店・代理機関
誰かの意志や力を代わりに外部へ働かせる組織。「力を代行する仕組み」そのものがagencyの本質。 -
名
仲介・斡旋
力や意志を伝達・橋渡しする行為そのもの。through the agency of~(〜の仲介で)という形でよく使われる。 -
名
作用・働き
物質や自然現象が対象に力を及ぼすこと。「外へ向けて力が働く」コアイメージが科学的文脈に現れた形。 -
名
主体性・行為能力(哲学・社会学用語)
「自分の意志で行動できる力」という意味。受け身ではなく能動的に世界に働きかけられる人間の能力を指し、大学入試の長文でも近年頻出。
3例文
4よくある間違い・注意点
agencyを「代理店」という固定訳で覚えてしまうと、through the agency of〜(〜の仲介・作用によって)や、哲学的文脈でのhuman agency(人間の主体性)が全く読み取れなくなる。文脈ごとにコアイメージから訳を導く習慣をつけよう。
agentとの混同に注意。agentは「力を働かせる個人や物質(行為者・薬剤)」であり、agencyはその「仕組みや機能・組織全体」を指す。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| bureau | 行政・情報・調査機関を指すことが多く、government bureau(政府局)のように公的色が強い。agencyより組織の規模感が大きいニュアンス。 |
| intermediary | 「仲介者・仲立ち」の意味に特化しており、人・組織を指すことが多い。agencyの「仲介」の意味に近いが、agency自体はその仕組みや機能を指すため抽象度が高い。 |
| autonomy | 「自律性・自治」を意味し、agencyの「主体性」に近いが、autonomyは支配からの独立に焦点があり、agencyは世界に働きかける能動的な力に焦点がある。 |
対義語: passivity(受動性)、dependence(依存)
7コロケーション
- through the agency of 〜(〜の仲介・作用によって)
- government agency(政府機関)
- a sense of agency(主体性の感覚・自己効力感)
8確認テスト
“Many psychologists argue that children develop a sense of agency when they are allowed to make their own choices.”
① 代理店を作る感覚
② 自分の意志で行動できるという感覚(主体性)
③ 他者に依存しようとする気持ち
④ 情報を仲介する能力
② 自分の意志で行動できるという感覚(主体性)
解説:a sense of agencyは心理学・教育学で頻出の表現で、「自分が世界に働きかけられる」という感覚、つまり主体性・自己効力感を指す。「選択を許される→自分の意志を外へ働かせる力=agency」というコアイメージで考えると②が自然に導ける。代理店や仲介という訳では文脈と合わない。
23冊の英単語帳を1冊に。
「医学部・上位校専門塾|松濤舎」が、大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語をデータベース化。
2冊以上に掲載された英単語を重要度順に収録した、医学部・上位校受験生必携の英単語帳です。