wild
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は4冊に掲載されています。
中学レベル
1コアイメージ
wildのコアイメージは「人間の手が加わっていない、あるいはコントロールが失われた状態」。自然界に人間が手を加えていないのが「野生の」、社会的な秩序や理性の制御を逸脱したのが「狂気の・興奮した」、自然環境が人間に管理されていないのが「荒れた・未開の」という訳語につながる。どの意味でも共通するのは「人の支配・管理の外にある、自由で制御不能な力のある状態」というイメージ。さらに口語では「ひどく~な」「無謀な」という意味にも拡張され、感情や状況が「手がつけられないほど激しい」ニュアンスを帯びる。
2意味一覧
-
形容詞
野生の、飼育・栽培されていない
人間の管理下に置かれていない動植物の状態がそのまま「野生の」という訳になる。 -
形容詞
未開の、荒れた(土地・自然)
人間が開発・整備していない土地や自然環境を指し、「人の手が届いていない」コアイメージが表れている。 -
形容詞
狂気の、分別を失った
理性というコントロールを失った状態で、「人の制御が及ばない」コアイメージが心の内側に向いたもの。 -
形容詞
激しく興奮した、熱狂的な
感情がコントロールの外に出た状態。be wild about ~で「~に夢中だ」という表現もここから来る。 -
形容詞
無謀な、根拠のない(推測・計画など)
論理や根拠という「制御」を無視した、思い切りのよすぎる状態。a wild guess(でたらめな推測)が典型例。 -
副詞
野生の状態で、制御されずに
run wildのように「野放しに、手がつけられない状態で」という意味で使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
「野生の」という訳だけで覚えてしまい、be wild about ~(~に夢中だ)やa wild guess(でたらめな推測)、run wild(野放しになる)などの慣用的な表現に対応できなくなりがち。コアイメージ「制御の外」をつかめば、どの文脈でも訳語を導き出せる。
wildとsavageを混同しやすいが、savageは「残忍・凶暴」という人間的な攻撃性に焦点がある。wildはあくまで「コントロールされていない」という中立的なニュアンスが強く、必ずしも危険や悪意を含意しない。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| savage | 人間的な凶暴さ・残忍さに焦点。wildが「制御の外」という中立的なニュアンスなのに対し、savageは攻撃性・残酷さが前面に出る。 |
| untamed | 「馴らされていない」という意味でwild(野生の)に近いが、より文学的・詩的な表現。野生動物や自然に対してのみ使われることが多い。 |
| frantic | wildの「激しく興奮した」に近いが、frantは恐怖や不安からくるパニック的な興奮を指す。wildは喜びや熱狂にも使える点が違う。 |
対義語: tame(飼いならされた)、civilized(文明化された)、calm(落ち着いた)
6派生語・関連語
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wildly
副詞
激しく、でたらめに、熱狂的に -
wildness
名詞
野生の状態、荒々しさ -
wilderness
名詞
荒野、手つかずの自然(人の制御が及ばない広大な土地)
-
wildlife
名詞
野生生物(総称)
7コロケーション
- wild animal / wildlife(野生動物)
- go wild(熱狂する、野放しになる)
- a wild guess(でたらめな当てずっぽう)
8確認テスト
She is wild about jazz music and goes to live concerts every weekend.
①彼女はジャズが狂気じみていると思っており、毎週末コンサートに行く。
②彼女はジャズに夢中で、毎週末ライブに行く。
③彼女はジャズに対して怒り狂っており、毎週末抗議に行く。
④彼女はジャズが野生的だと感じ、毎週末演奏しに行く。
②
【解説】be wild about ~は「~に夢中だ・熱狂している」という意味の重要熟語。コアイメージ「制御の外に出た状態」が「感情が抑えられないほど好き」というポジティブな熱狂に転じた用法。①・③はwildを「狂気・怒り」と誤解した訳、④は「野生」に引きずられた誤訳。
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