must
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は2冊に掲載されています。
中学レベル
1コアイメージ
mustのコアイメージは「話し手の内側から強く押し出される力」です。義務を表すときは「自分の確信や意志・規則」から生まれる強い必要性であり、推量を表すときは「証拠や状況から論理的に導かれる確信」です。どちらも「外から押しつけられる」のではなく、「話し手が強くそう感じている・そう確信している」という主観的・内発的な力が根底にあります。この「強い必然性・確信」というコアがあれば、義務(〜しなければならない)も推量(〜にちがいない)も、根っこが同じだと理解できます。shouldやhave toとは異なり、mustは話し手の強い主観的確信を伴う点が最大の特徴です。
2意味一覧
-
助動詞
〜しなければならない(義務・強制)
話し手の強い確信・意志から生まれる「内発的な必要性」を表す。規則や法律よりも、話し手自身が「これは絶対に必要だ」と感じているニュアンスが強い。 -
助動詞
〜してはいけない(禁止)
must notの形で、義務の否定ではなく「強い必然性の否定=絶対にするな」という禁止を表す。コアの「強い力」がそのまま禁止の方向に働いている。 -
助動詞
〜にちがいない(強い推量・確信)
証拠や状況から「そう考えるしかない」という話し手の強い確信を表す。義務用法と同様、「強い必然性」のコアが推量の確実性として現れている。 -
助動詞
ぜひ〜すべきだ・〜しておくれ(強い勧め・提案)
義務の変形で、話し手が「これは絶対にやってみてほしい」と強く勧めるときに使う用法。You must try this dish!(この料理、絶対食べてみて!)のように使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
must notとdon’t have toの混同に注意。must not は「〜してはいけない(禁止)」だが、don’t have to は「〜しなくてよい(不必要)」で意味がまったく逆になる。You must not go.(行ってはいけない)とYou don’t have to go.(行かなくてよい)は全然違う。
mustの推量用法は現在の事柄にしか使えない点に注意。「〜だったにちがいない」と言いたいときは must have + 過去分詞(例: He must have left already.)を使う必要がある。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| have to | 外部の事情・状況から生じる「やむをえない義務」。mustが話し手の主観的確信・意志から来るのに対し、have toは客観的な事情による必要性。I have to work tomorrow.(明日仕事があるんだ=そういう事情なんだ) |
| should | 「〜すべきだ」という道義的・一般的な勧めや義務で、mustより弱い。mustが「絶対」ならshouldは「できれば・本来は」というニュアンス。 |
| ought to | shouldとほぼ同義で道義的義務を表すが、やや硬い文語的表現。mustよりずっと弱い確信・義務感。 |
対義語: must not(禁止)に対して: may / can(〜してよい)、don’t have to(〜しなくてよい)
7コロケーション
- must + 動詞の原形(例: must go, must be, must try)
- must not / mustn’t + 動詞の原形(禁止)
- must have + 過去分詞(過去への強い推量:〜だったにちがいない)
8確認テスト
“She studied abroad for five years and speaks French perfectly. She must have worked incredibly hard.”
① 彼女はとても努力しなければならなかった。
② 彼女はとても努力したにちがいない。
③ 彼女はとても努力すべきだった。
④ 彼女はとても努力してはいけなかった。
②「彼女はとても努力したにちがいない。」が正解。must have + 過去分詞は「〜だったにちがいない」という過去への強い推量を表す。「フランス語を完璧に話す」という証拠から話し手が強く確信しているという、mustのコアイメージ(強い必然性・確信)が過去の事柄に向けられた形。①はhad toの意味、③はshould have、④はmustn’t haveとそれぞれ混同した誤答。
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