divert
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は7冊に掲載されています。
1コアイメージ
divertのコアイメージは「本来の流れ・方向から引き離して、別の方向へ向け直す」こと。語源はラテン語のdi-(離れて)+vertere(向ける・回す)。川の流れを迂回させる、注意を別の方向へそらす、交通を別ルートへ誘導するなど、いずれも「本来向かっていた先から引きはがし、別の向きへ向ける」という動作が共通している。「気を晴らす・楽しませる」という意味は、深刻なことや日常の悩みから意識を引き離して別のことへ向けるイメージから生まれている。日本語の「そらす」や「転じる」はこのコアイメージの一部に過ぎない。
2意味一覧
-
動詞
(注意・視線などを)そらす、向け直す
意識や視線が向かっている方向を「別の方向へ向け直す」コアイメージがそのまま反映されている。 -
動詞
(交通・川・資金などを)迂回させる、転用する
物理的な流れ(車・水・お金)を本来の経路から引きはがして別ルートへ向け直すのがコアイメージそのもの。 -
動詞
(人の)気を晴らす、楽しませる、気分転換させる
悩みや日常から意識を引き離して「別の方向(娯楽・楽しみ)へ向ける」ことで気分転換が生まれる。 -
動詞
(航空機・船などを)目的地から変更させる、引き返させる
乗り物が向かっていた目的地から引き離して別の行き先へ向け直すという、コアイメージの典型的な用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
divertを常に「そらす」と訳そうとする誤り。コアイメージは「別の方向へ向け直す」なので、文脈によっては「転用する」「迂回させる」「楽しませる」などが自然。特にdivert funds(資金を転用する)やdivert a flight(フライトを変更する)では「そらす」という訳では不自然になる。
divertとdistract(気を散らす)の混同に注意。divertは意図的・好意的に「別の方向へ向け直す」ニュアンスが強いのに対し、distractは集中を「妨げる・邪魔する」という否定的なニュアンスが強い。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| redirect | 「別の方向へ向け直す」という点では同義だが、より中立的・機械的な語。感情的ニュアンスが薄く、経路や資源の変更に使われることが多い。 |
| distract | 集中を「妨げる・邪魔する」否定的なニュアンスが強い。divertが意図的・好意的な向け直しなのに対し、distractは意図せず散漫にさせるイメージ。 |
| amuse | 「楽しませる・気晴らしをさせる」意味での同義語。ただしamuseは純粋に楽しませることで、divertが持つ「別の方向へ引き離す」プロセスのニュアンスはない。 |
| deflect | 物理的な弾丸や批判などを「はじき返す・そらす」意味が中心。divertが流れ全体を「向け直す」のに対し、deflectはぶつかって方向が変わるイメージ。 |
対義語: direct(直接向ける)、focus(集中させる)、concentrate(一点に向ける)
6派生語・関連語
-
diversion
名詞
迂回・転用・気晴らし・陽動作戦
-
diverting
形容詞
(古風・文語)楽しい、気晴らしになる -
divert oneself
再帰動詞
気晴らしをする、楽しむ
7コロケーション
- divert attention from A to B(注意をAからBへそらす)
- divert funds / resources(資金・資源を転用する)
- divert traffic(交通を迂回させる)
8確認テスト
“The terrorists tried to divert the plane to an unknown destination.”
① 飛行機を別の目的地へ向け直させようとした
② 飛行機の乗客の気を晴らそうとした
③ 飛行機の速度を遅らせようとした
④ 飛行機を爆破しようとした
①が正解。「本来向かっていた目的地から引き離して、別の行き先へ向け直す」というdivertのコアイメージが最もよく表れた用法。飛行機のハイジャック報道などでよく使われる表現で、divert a plane to~(飛行機を~に向けさせる)は重要コロケーション。②は気晴らしの意味のdivertで文脈に合わない。③④はdivertの意味を持たない。
23冊の英単語帳を1冊に。
「医学部・上位校専門塾|松濤舎」が、大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語をデータベース化。
2冊以上に掲載された英単語を重要度順に収録した、医学部・上位校受験生必携の英単語帳です。