compassion
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は7冊に掲載されています。
1コアイメージ
compassionはラテン語のcom-(共に)+pati(苦しむ)を語源とする。つまり「他者の苦しみを自分のこととして一緒に感じる」というのがコアイメージだ。単なる「かわいそう」という上から目線の感情ではなく、相手の痛みに寄り添い、なんとかしてあげたいという行動への衝動を伴う点が本質。医療・福祉・道徳の文脈で特に使われることが多く、「思いやり」と訳される場合でも、その根底には相手の苦しみを共有しようとする積極的な姿勢がある。感情にとどまらず、行動を促す心の動きとして理解するのが正確だ。
2意味一覧
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名
思いやり・同情
相手の苦しみを「共に感じる」ことから、その人を気遣い助けたいという心が生まれる。日常的には「思いやり」「同情」と訳されるが、行動を伴う感情的共鳴が核心にある。 -
名
哀れみ・慈悲
宗教・道徳的文脈では「慈悲」とも訳される。仏教の「慈悲」と重なるように、苦しむ者を救おうとする深い心のあり方を指す場合がある。 -
名
(行動を伴う)憐れみ
単なる感情としての「かわいそう」を超え、show compassion(思いやりの行動をとる)のように、具体的な助けへと向かう動機としても使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
sympathyと混同しやすい。sympathyは「気の毒に思う・共感する」という感情的な傾きを指すが、compassionはそれに加えて「苦しみを共に担い、助けたい」という能動的な行動衝動を含む。言い換えると、sympathyが感情寄りであるのに対し、compassionはより倫理的・実践的なニュアンスが強い。
pityCOMPASSIONも「哀れみ」と訳されることがあるが、pityは上から見下ろすような距離感があるのに対し、compassionは相手と同じ目線に立ち寄り添う温かさがある。試験でも文脈によって訳し分けられるよう注意しよう。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| sympathy | 気の毒に思う感情的な共感。compassionより行動への動機が弱く、感情的な距離がある。 |
| empathy | 相手の感情を内側から理解する能力・感覚。compassionがそこから「助けたい」という行動へ向かうのに対し、empathyは感情の理解そのものに焦点がある。 |
| pity | 哀れみ・可哀そうという感情だが、どこか見下した上から目線の響きがある。compassionにはそのニュアンスはない。 |
| mercy | 慈悲・情け。罰する側が罰を緩める文脈で使われることが多く、権力関係のある場面で用いられる。 |
対義語: indifference(無関心)、cruelty(残酷さ)、callousness(冷淡さ)
6派生語・関連語
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compassionate
形
思いやりのある・慈悲深い -
compassionately
副
思いやりをもって -
compassionate leave
名(熟語)
忌引き休暇(家族の危篤・死などによる特別休暇)
7コロケーション
- show compassion(思いやりを示す・情けをかける)
- feel compassion for ~(~に同情する・心を痛める)
- compassion fatigue(共感疲労・援助疲れ)
8確認テスト
“After years of working in the emergency room, she worried that she was losing her compassion for patients.”
①患者への好奇心
②患者への責任感
③患者の苦しみに寄り添う気持ち
④患者を診る技術
③ compassionのコアイメージは「他者の苦しみを共に感じ、助けたいと思う心」。長年の激務でその感情が薄れていくことを心配している文脈であり、「患者の苦しみに寄り添う気持ち」が最も自然。①②④はcompassionが持つ「苦しみへの共感と行動衝動」のニュアンスを捉えていない。
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