deprive
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は14冊に掲載されています。
1コアイメージ
deprive の語源はラテン語の de-(離れて)+ privare(個人のものにする)。つまり「本来その人が持っているはずのもの・持つ権利のあるものを、外から力を加えて引き離す」というイメージが核にある。単なる「奪う」ではなく、権利・自由・機会・必需品など、その人に当然あるべきものが失われる状況を指す。そのため「剥奪する」「取り上げる」「与えない」など文脈によって訳が変わるが、どれも『本来そこにあるはずのものが、意図的・強制的に切り離される』という共通イメージで説明できる。
2意味一覧
-
動詞
(権利・自由・必需品などを)奪う、剥奪する
本来その人が持つべきものを強制的に切り離す行為そのもの。権利・財産・地位など「持って当然のもの」が対象になりやすい。 -
動詞
(機会・可能性などを)与えない、遠ざける
物理的に奪うだけでなく、「本来与えられるはずのもの」が届かない状態にすることも deprive のコアに含まれる。禁止・拒絶のニュアンス。 -
動詞
(睡眠・食事など必需品が)不足している状態にする
sleep-deprived(睡眠不足の)のように、生存や健康に必要なものが引き離された状態を表す。日本語では「奪う」より「欠乏させる」に近い。
3例文
4よくある間違い・注意点
deprive は必ず deprive A of B(AからBを奪う)という形をとる。steal(steal B from A)と語順が逆なので混同しやすい。× deprive his right のように of を忘れると誤文になる。
rob も deprive と混同されやすいが、rob は主に物理的・暴力的な略奪を指し、権利や機会には使いにくい。deprive は制度的・構造的・状況的に「あるべきものが失われる」場面で幅広く使える。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| rob | より直接的・暴力的な奪取。rob A of B の形は同じだが、物理的な盗奪に限られやすく、権利や機会の剥奪には deprive が自然。 |
| strip | 地位・権限・財産を「はぎ取る」イメージ。strip A of B の形で使い、deprive より強引・徹底的なニュアンスがある。 |
| deny | 要求や申請を「拒否する」ことで与えない。deprive が「すでに持っているものを奪う」のに対し、deny は「最初から与えない・認めない」ニュアンスが強い。 |
| withhold | 意図的に「渡さないでおく」こと。情報・支援・感情などを手元に留める消極的な行為で、deprive ほど強制的ではない。 |
対義語: provide、grant、bestow、endow
6派生語・関連語
-
deprivation
名詞
剥奪、欠乏(状態) -
deprived
形容詞
(権利・物質的なものが)欠乏した、恵まれない -
sleep-deprived
形容詞
睡眠不足の
7コロケーション
- deprive A of B(AからBを奪う)
- deprived of sleep / food / liberty(睡眠・食料・自由を奪われた)
- a deprived area / background(貧しい地域・恵まれない環境)
8確認テスト
The serious illness deprived her of the chance to attend her daughter’s graduation ceremony.
① 彼女は重病のせいで娘の卒業式に出席する機会を失った。
② 彼女は重病を患いながらも娘の卒業式に出席した。
③ 重病が彼女に娘の卒業式への出席を強制した。
④ 彼女は重病のため娘の卒業式への参加を拒否した。
①が正解。deprive A of B は「AからBを奪う」という構造で、ここでは illness(重病)が her から the chance(機会)を引き離したことを表す。「本来出席できたはずの機会が、病気によって切り離された」というコアイメージが「機会を失った」という訳に表れている。②③④はいずれも deprive のコアイメージ(外から強制的に引き離す)に反する。
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