negotiate
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は14冊に掲載されています。
1コアイメージ
negotiateの語源はラテン語の「negotium(仕事・商売)」で、「neg-(否定)+otium(暇・休息)」が合わさった語。つまり「休んでいられない状態」から「積極的に問題に取り組む」イメージが生まれた。人との交渉でも、道路の難所を通り抜ける場合でも、共通するのは「目の前の障害や困難に能動的に対処し、うまく通り抜けていく」というコアイメージ。話し合いで合意を導くのも、カーブを上手に曲がり抜けるのも、本質的には「難しい状況を知恵と技術で乗り越える」という同じ感覚なのだ。
2意味一覧
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動詞(自動詞・他動詞)
交渉する、話し合いで合意に達する
対立する利害という「障害」を、対話を通じて乗り越えて合意点に至ること。人間関係における「障害の突破」。 -
動詞(他動詞)
(難所・障害物などを)うまく切り抜ける、通り抜ける
物理的な障害(急カーブ・狭い道など)を技術や注意力で乗り越えること。コアイメージが最も直接的に現れる用法。 -
動詞(他動詞)
(手形・小切手などを)譲渡する、換金する
金融上の「障壁(手続きの複雑さ)」を乗り越えて価値を移転させること。商業・法律の文脈で使われる専門的用法。 -
動詞(他動詞)
(困難な状況・問題を)うまく処理する、切り盛りする
人生や仕事における難局を巧みに乗り越えるという抽象的な用法で、「障害を突破する」コアイメージの派生。
3例文
4よくある間違い・注意点
「交渉する」という訳語だけを暗記すると、カーブを「切り抜ける」や問題を「処理する」という用法に出会ったときに読めなくなる。コアイメージ「障害を乗り越える」を押さえておくと、どんな文脈でも対応できる。
negotiate with 〜(〜と交渉する)とnegotiate 〜(〜を乗り越える・処理する)で自動詞・他動詞の使い分けに注意。前置詞withがあるかどうかが一つの目安になる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| bargain | 主に価格や条件について粘り強く交渉するニュアンスが強く、「駆け引き」の要素が濃い。negotiateより日常的・口語的。 |
| mediate | 第三者として両者の間に入って仲裁・調停するイメージ。当事者同士が話し合うnegotiateとは異なる立場を示す。 |
| maneuver | 障害を巧みに回避・操作するニュアンス。物理的な操縦や策略的な立ち回りに使われ、negotiateより「技巧的」な印象が強い。 |
対義語: demand(一方的に要求する)、surrender(降伏する・あきらめる)
6派生語・関連語
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negotiation
名詞
交渉、折衝
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negotiator
名詞
交渉担当者、交渉人 -
negotiable
形容詞
交渉の余地がある、譲渡可能な -
non-negotiable
形容詞
交渉の余地がない、絶対に譲れない
7コロケーション
- negotiate a deal / contract(取引・契約を交渉する)
- negotiate with 〜(〜と交渉する)
- negotiate a curve / obstacle(カーブ・障害を切り抜ける)
8確認テスト
“The experienced cyclist negotiated the rocky trail without losing speed.”
① 岩だらけのトレイルについてサイクリストと交渉した
② 経験豊富なサイクリストはスピードを落とさずに岩だらけのトレイルを走り抜けた
③ 岩だらけのトレイルの使用許可を交渉で取りつけた
④ サイクリストは岩だらけのトレイルに対して苦情を申し立てた
② 正解は②。この文のnegotiateは「人との交渉」ではなく「物理的な障害を乗り越える・切り抜ける」という用法。「障害を突破する」というコアイメージをつかんでいれば、目的語が「rocky trail(岩だらけの道)」という物体であっても自然に理解できる。①③は「交渉」という訳語に引きずられた誤答。
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