matter
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は15冊に掲載されています。
中学レベル
1コアイメージ
matterのコアイメージは「現実の世界に存在する、重みや実体を持ったもの」。物理学でいう「物質」(固体・液体・気体など実際に存在するもの)がこの単語の根っこにある。そこから「現実に存在する、扱わなければならないもの=問題・事柄」という意味が生まれ、さらに「それは現実の世界に影響を及ぼす=重要だ」という動詞の意味にもつながる。つまり「軽視できない実体を持ったもの・こと」がすべての意味を貫くコアイメージ。「What’s the matter?(何が問題なの?)」は「今あなたに影響を与えている実体あるものは何か?」と問う表現。
2意味一覧
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名
問題、困ったこと
現実に存在して自分に影響を及ぼしている「実体あること」がそのまま「問題・困りごと」を意味する。「What’s the matter?」はまさに「あなたを困らせている実体ある何かは何か?」という問い。 -
名
事柄、物事、内容
「実体を持ったもの・こと」が抽象化され、扱う対象となる「事柄・事項」を指す。a matter of time(時間の問題)のように「〜の問題」という形でよく使われる。 -
名
物質(素材・材料としての物質)
コアイメージそのままの意味。gray matter(脳の灰白質)やorganic matter(有機物)のように科学・学術的文脈でよく現れる。見落とされやすいが、元の意味に最も近い。 -
動
重要である、問題になる
「実体・重みを持つ」→「軽視できない」→「重要だ」という流れ。It doesn’t matter.(どうでもいい)はコアイメージの否定形で「それは現実の世界に影響しない=重要でない」を意味する。
3例文
4よくある間違い・注意点
「It doesn’t matter.」を「それは問題じゃない」と訳すのは直訳すぎる。自然な日本語は「どうでもいい」「構わない」「大丈夫」など文脈次第で大きく変わるため、コアイメージ(重要性がない)から訳を導き出す練習をすること。
「problem」と混同されがちだが、「What’s the matter?」を「What’s the problem?」と言うと、相手を責めるようなニュアンスが生まれることがある。matterは中立的に「何が起きているの?」と問えるので、困っている相手への声かけにより適している。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| issue | 議論や対立を伴う「論点・争点」のニュアンスが強く、matterより形式的・社会的な文脈で使われることが多い。 |
| problem | 解決すべき「困難・障害」に焦点が当たる。matterより深刻さや否定的なニュアンスが強い。 |
| affair | 「事柄・出来事」を指すが、特定の人や集団に関わる「事情・問題」という私的・個人的なニュアンスがある。 |
対義語: trivial thing(些細なこと)、irrelevance(無関係なもの)
6派生語・関連語
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matters
名(複数形)
事態、物事の状況(to make matters worse「さらに悪いことには」) -
matter-of-fact
形
事務的な、淡々とした、実際的な -
immaterial
形
重要でない、非物質的な(im-「否定」+material)
7コロケーション
- a matter of time(時間の問題)
- no matter what/how/where…(たとえ〜であっても)
- as a matter of fact(実際のところ、実は)
8確認テスト
“No matter how hard you try, you can’t please everyone.”
① どんなに懸命に努力しても
② 努力することが重要なのに
③ 努力する問題がいかに難しくても
④ 努力すればするほど
①「no matter how〜」は「たとえどんなに〜であっても」という譲歩表現。matterが「重要性・影響力」を持つという発想から、「how hard you tryがどれだけの値をとっても(それを問わず)」というコアイメージが転じてこの意味になっている。②・③・④はmatterのコアイメージを誤解した典型的な誤答。
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