mold
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は9冊に掲載されています。
1コアイメージ
moldのコアイメージは「特定の形・性質を与える」こと。粘土やチョコレートに形を与える「型」はそのまま直訳的イメージだが、カビも同様に「自然の力が素材に特定の形・構造を生み出す」現象として捉えられる。さらに人の「性格・性質」という意味も、環境や経験が人間に特定の内面的な「形」を与えるというイメージから派生している。動詞で使うと「〜を形作る・育てる」という意味になり、コアイメージがより鮮明になる。「型」という外から形を決める力と、「カビ」という内側から形を変える力という一見バラバラな意味も、「形を与えるもの/形を作るもの」というコアで統一されている。
2意味一覧
-
名
型、鋳型
素材に特定の「形」を与える道具そのもの。コアイメージの最も直接的な表れ。 -
名
カビ
有機物の上で繁殖し、独自の構造・形を作り出す微生物。「形を生み出すもの」というコアイメージから自然につながる。 -
名
性格、性質、気質
人の内面に「形」が与えられた結果としての人格・性質。環境や経験が人間を型に入れて作り上げるイメージ。 -
動
〜を形作る、〜を育てる、〜に影響を与える
「型を使って形を作る」行為そのもの。人や組織・価値観などを形成する際にも広く使われ、コアイメージが最もクリアに現れる用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
「カビ」の意味を見落としがち。受験英文でも科学・環境テーマでmoldが「カビ」の意味で登場することがあるので、文脈から判断できるようにしておきたい。mold、mildew(湿気による表面のカビ)、fungus(菌類・カビ全般)は混同しやすいので注意。
moldはアメリカ英語のスペル。イギリス英語ではmouldと綴る。入試の長文がイギリス英語表記の場合に「知らない単語だ」と慌てないようにしよう。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| form | formは「形そのもの」や「形を与える行為」全般を指す抽象的な語。moldのように「型という物体」や「カビ」「性質」などの具体的・多義的なニュアンスはない。 |
| shape | shapeは外見的な輪郭・形状に焦点を当てる。moldは「型を使って内側から形を決定する」プロセスのニュアンスが強く、影響を与えて形成するという含意がある。 |
| character | 「性格」という意味でのmoldと似るが、characterは形成された結果としての人格そのものを指す。moldは「そういう性質のタイプ・型」というニュアンスで使われることが多い(例:a man of his mold)。 |
対義語: destroy、deform
6派生語・関連語
-
moldy
形
カビの生えた、古くさい -
molding
名・動
(名)成形品、装飾縁取り;(動)形作ること -
molder
動
(じわじわと)朽ちていく、崩れていく
7コロケーション
- break the mold(慣例を打ち破る、型破りなことをする)
- mold A into B(AをBに形作る・育て上げる)
- black mold(黒カビ)
8確認テスト
“The coach molded a group of young athletes into a championship team.”
① コーチは若い選手たちのグループを型に入れた。
② コーチは若い選手たちのグループをカビだらけにした。
③ コーチは若い選手たちのグループを鍛え上げ、優勝チームに育て上げた。
④ コーチは若い選手たちのグループの性格を調査した。
③。moldの動詞用法「形作る・育て上げる」が使われている。「型に素材を流し込んで形を作る」というコアイメージが、「人材を育成して理想のチームに仕上げる」という意味に転用された例。①は「型」という名詞的訳を無理やりあてはめた誤り、②はカビの意味を混同した誤り。
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