spur
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は5冊に掲載されています。
1コアイメージ
spurの原義は、乗馬用の「拍車(スパー)」—騎手がブーツのかかとに付けた金属製のとがった道具で、馬の脇腹を突いて走らせるものです。この「鋭いものが触れることで、対象をそれまで以上の速さ・勢いで前進させる」イメージがコアです。物理的な拍車が馬を加速させるように、比喩的にも「外からの強い刺激がある事柄や人をより活発に動かす」場面で使われます。単なる「助ける(help)」や「促す(encourage)」よりも、背後から強く押し出すような動的エネルギーが含まれており、経済成長・感情・行動など幅広い文脈に応用されます。名詞では「拍車」そのものや「きっかけ・動機」を意味します。
2意味一覧
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動詞
拍車をかける・促進させる・駆り立てる
馬に拍車を当てて加速させる原義から、人・物事・状況に強い外部刺激を与えてより速く・より勢いよく動かすことを表す。 -
動詞
(感情・意欲などを)刺激する・奮い立たせる
「鋭い刺激で前へ押し出す」コアが感情領域に適用され、やる気や闘志を内側から突き動かすニュアンスになる。 -
名詞
きっかけ・刺激・動機(=impetus)
拍車という道具そのものが「馬を動かすための器具」であることから、比喩的に「何かを動かすきっかけとなるもの」を指す。 -
名詞
(乗馬用の)拍車
コアイメージの語源そのまま。かかとに付けて馬を突く金属製の器具を指す具体的な意味。 -
名詞
(山脈などの)張り出し・支脈
山脈から横に突き出た尾根が、拍車の「とがった突起部分」と形状的に重なることからきた意味。地理や地形の文脈で使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
spurは単なる「助ける(help)」や「勧める(suggest)」ではなく、「勢いを増して前進させる」という動的エネルギーが必須。encourage(やさしく背中を押す)やpromote(組織的に推進する)より強く・即効的なニュアンスがある点に注意。
on the spur of the momentというイディオムを見落としがち。「衝動的に・咄嗟に(前もって考えずに)」という意味で頻出なので必ずセットで覚えること。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| stimulate | より中立的で広く使える語。spurほど「後ろから押し出す勢い」は感じられず、知的・生理的な刺激にも使う。 |
| motivate | 内面の動機づけに焦点が当たる語。spurが外部からの刺激を強調するのに対し、motivateは人の内側を動かすニュアンスが強い。 |
| drive | 強制的・継続的に動かすニュアンス。spurが一瞬の「拍車」的刺激なのに対し、driveはより持続的な推進力を含む。 |
| prompt | きっかけを与えてある行動を「促す」語。spurよりソフトで、強制感や加速感は弱い。 |
対義語: curb、restrain、hinder
6派生語・関連語
-
spurred
形容詞・動詞過去形
拍車をかけられた・刺激された -
spurring
動詞現在分詞・形容詞
拍車をかけている・促進しつつある
7コロケーション
- spur economic growth(経済成長を促進させる)
- spur someone into action(人を行動へと駆り立てる)
- on the spur of the moment(衝動的に・咄嗟に)
8確認テスト
“The unexpected defeat spurred the team to train twice as hard.”
① その予期せぬ敗北はチームを二倍の努力で練習するよう邪魔した
② その予期せぬ敗北はチームが二倍の努力で練習する必要をなくした
③ その予期せぬ敗北がきっかけとなり、チームは二倍の努力で練習するようになった
④ その予期せぬ敗北はチームにゆっくりと練習するよう勧めた
正解:③ 解説:spurのコアは「外部からの鋭い刺激が対象を勢いよく前進させる」こと。予期せぬ敗北という衝撃的な出来事が「拍車」となり、チームをより激しい練習へと押し出しているこの文脈では、「きっかけとなり〜するようになった」が最も自然。①はcurb/hinder、②はdiscourage、④はadvise/encourageに近いニュアンスであり、spurの「加速させる・奮い立たせる」という動的エネルギーとは合わない。
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