distract
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は11冊に掲載されています。
1コアイメージ
distractは「離れて」を意味するdi-(dis-)と、「引っ張る・引き寄せる」を意味するtract(draw)が合わさった語。つまり「注意や意識を本来の方向から引き離す」ことがコアイメージ。集中している状態を「引き裂いて」別のものへ向けてしまうイメージだ。この「引き裂く」感覚が強まると、精神的に「かき乱す・混乱させる」という意味にもなる。日本語の「邪魔をする」「気を散らす」は文脈による訳であり、根底にあるのは常に「本来あるべき場所から意識・注意を強引に引き離す」というイメージである。
2意味一覧
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動詞
(注意・関心を)そらす、気を散らす
意識が本来向いていた方向から別の方向へ「引き離される」状態。学習や作業中に集中が乱される場面で最もよく使われる。 -
動詞
(人の)邪魔をする
人の注意を目的から引き離すことで、結果として「邪魔をする」という状況が生まれる。行為の主体が他者の場合に特に「邪魔」というニュアンスが強くなる。 -
動詞
(心を)かき乱す、動揺させる
注意が四方八方に「引き裂かれる」ほどの状態を表す。心理的な混乱や動揺を表すやや強い用法で、受験テキストでは見落とされがちだが重要。
3例文
4よくある間違い・注意点
「distract」は注意・意識を「引き離す側(原因)」が主語になる他動詞。「I was distracted by the noise.(騒音に気を散らされた)」のように受け身で使われることが非常に多いので、能動・受動の形に慣れておこう。
disturb(邪魔する・乱す)と混同しやすいが、distractは「注意の方向を変える」ことに焦点があり、disturbは「平穏な状態を乱す」ことに焦点がある。授業中に話しかけるなら両方使えるが、睡眠を邪魔するのはdisturbがより自然。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| disturb | 「平和・秩序・静けさを乱す」のがコアで、音や侵入など物理的な妨害にも使える。distractは特に「注意・意識の方向を変える」ことに特化している。 |
| divert | 「流れを別の方向へそらす」イメージ。distractより中立的・意図的なニュアンスが強く、「気晴らしをさせる」「(交通などを)迂回させる」にも使える。 |
| sidetrack | 脇道に引き込むイメージで、「本筋から話題・議論をそらす」場面でよく使われる。distractよりカジュアルで比喩的。 |
対義語: focus、concentrate、engage
6派生語・関連語
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distraction
名詞
気を散らすもの・こと;気晴らし;(精神的)混乱
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distracted
形容詞
気が散った;茫然とした;動揺した -
distracting
形容詞
気を散らすような、注意をそらすような -
distractedly
副詞
気もそぞろに、うわの空で
7コロケーション
- get distracted by ~(〜に気を散らされる)
- distract A from B(AのBへの注意をそらす)
- easily distracted(気が散りやすい)
8確認テスト
“The lawyer tried to distract the jury from the key evidence by raising unrelated issues.”
① 陪審員に重要な証拠を思い出させた
② 陪審員の注意を重要な証拠からそらそうとした
③ 陪審員が重要な証拠に集中できるよう助けた
④ 陪審員を重要な証拠の場所へ案内した
②が正解。distractのコアイメージは「注意を本来の方向から引き離すこと」。ここでは「重要な証拠(key evidence)」という本来注目すべきものから、陪審員の意識を意図的に別方向へ引き離そうとしている場面。「distract A from B」の形で「AのBへの注意をそらす」と覚えておくと読解でも使える。
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