win
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は3冊に掲載されています。
中学レベル
1コアイメージ
winのコアイメージは「競争・闘争・努力を経て、何かを自分のものにする」こと。単に「勝つ」という動作だけでなく、その結果として「得るもの」にまで視線が向いているのがポイント。だから「試合に勝つ」だけでなく「賞を勝ち取る」「信頼を勝ち取る」など、競争の末に獲得するあらゆる対象に使える。日本語では文脈によって「勝つ」「獲得する」「勝ち取る」「得る」と訳し分けるが、すべてに「競い・努力・困難を乗り越えた末の獲得」というニュアンスが潜んでいる。これはbeのように状態を表す語とは対照的に、プロセスと結果の両方を内包した動的な単語だ。
2意味一覧
-
動詞
(試合・競争などに)勝つ
競争という場で、努力の末に優位な結果を手にするのがコアイメージそのもの。相手を「負かす」のではなく、自分が「勝利を得る」という視点が重要。 -
動詞
(賞・賞金・地位などを)勝ち取る、獲得する
競争や努力の末に具体的な「モノ」を手に入れる用法。勝利という抽象的な結果が、賞や賞金という形で具体化されたイメージ。 -
動詞
(信頼・支持・心などを)勝ち取る
努力・説得・行動を通じて、相手の心や支持という目に見えないものを「獲得する」用法。win someone’s heartなどが典型例。 -
名詞
勝利、勝ち(試合・対戦の結果としての)
動詞のコアイメージがそのまま名詞化したもの。a winで「一つの勝利」という具体的な成果を指す。
3例文
4よくある間違い・注意点
win と beat の混同に注意。win は「自分が勝利・賞などを得る」(例:win the game)で目的語に勝利物が来るのに対し、beat は「相手を打ち負かす」(例:beat the opponent)で目的語に相手が来る。×win him ○beat him、×beat the prize ○win the prize。
win a prize(賞を勝ち取る)はOKだが、earn a prize(努力で稼ぐ)やget a prize(単に手に入れる)とニュアンスが異なる。winには「競争を経た獲得」という意味が必ず含まれる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| beat | 「相手を打ち負かす」ことに焦点。目的語は必ず相手(人・チーム)。winは自分が何かを得ることに焦点で、目的語は勝利・賞など。 |
| gain | 「徐々に積み重ねて得る」ニュアンスが強く、競争の要素は薄い。gain experience(経験を得る)のように日常的な蓄積にも使える。 |
| earn | 「努力・労働の対価として正当に得る」ことに焦点。競争より「働きに見合った報酬」のイメージが強い。earn a salary(給料を得る)など。 |
| achieve | 「目標を達成する」ことに焦点で、競争相手の存在は必須でない。winより個人の努力と目標達成のイメージが強い。 |
対義語: lose、fail
6派生語・関連語
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winner
名詞
勝者、優勝者 -
winning
形容詞・名詞
(形)勝利をもたらす、魅力的な;(名)勝利、賞金(通例winnings) -
win-win
形容詞
双方が利益を得る(a win-win situation)
7コロケーション
- win a prize / award(賞を勝ち取る)
- win someone’s heart / trust / support(心・信頼・支持を勝ち取る)
- win a game / match / race(試合・レースに勝つ)
8確認テスト
“The young politician worked tirelessly to win the support of young voters.”
① 若い有権者の支持に勝った
② 若い有権者の支持を勝ち取った
③ 若い有権者の支持を失った
④ 若い有権者の支持を要求した
② 「勝ち取った」が最も自然。winのコアイメージは「努力・競争を経て何かを獲得する」こと。supportは「支持」という目に見えない対象だが、tirelessly(たゆまず)という語が示す努力のプロセスと組み合わさることで、winの「苦労の末に手にする」ニュアンスが鮮明に表れている。①は日本語として不自然、③は反対の意味、④はdemandに近くwinのニュアンスとは異なる。
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