cast
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は14冊に掲載されています。
1コアイメージ
castのコアイメージは「ある方向へ、意図をもって何かを放り出す」こと。throwが単純な「投げる」動作を指すのに対し、castには「狙いを定めて、または広く散らすように放つ」というニュアンスが含まれる。釣り糸を水面に投げ入れる、光や影を投じる、票を投じる、疑念を投げかける、配役を決める(役者を振り分ける)——これらはすべて「あるものを特定の場所・対象へと意図的に放り出す」という一本のイメージでつながっている。物理的な投擲だけでなく、光・視線・疑念など抽象的なものにも使われるのがcastの大きな特徴だ。
2意味一覧
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動
(物を)投げる、放る
コアイメージそのもの。ただしthrowより「狙いや目的をもって放つ」ニュアンスが強い。 -
動
(票・視線・疑念などを)投じる、向ける
物理的なものだけでなく、票・目・疑い・呪いなど抽象的なものも「ある対象へ放り出す」イメージで使われる。 -
動
(光・影を)当てる、落とす
光や影が空間へ「放たれて」広がるイメージ。cast light on〜で「〜を照らす」「〜を明らかにする」の意味にもなる。 -
動
(映画・舞台の)配役を決める、キャストする
役者を各役へ「振り分けて放り込む」イメージ。名詞のcast(キャスト・出演者一覧)も同じ発想。 -
名
出演者(全員)、キャスト
「役に割り振られた人たちの集合」。映画や舞台で使われ、日本語でも「キャスト」として定着している。 -
名
ギプス(骨折などの固定具)
石膏などを流し込んで「型に放り込み固めた」ものというイメージ。医療文脈で頻出。
3例文
4よくある間違い・注意点
throwと混同しやすいが、throwが「力まかせに投げる」単純な動作なのに対し、castは「意図・目的をもって放つ」ニュアンスが強い。fishing rodで釣り糸を投げるのはcast(throwは不自然)。
cast a shadow(影を落とす)やcast doubt on(〜に疑問を投げかける)など、光・影・疑念との組み合わせは比喩的表現として頻出。「投げる」と直訳するより文脈に合った日本語を選ぶ必要がある。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| throw | 単純に物を投げる動作を指し、意図や方向性のニュアンスはcastより弱い。力感・勢いが前面に出る。 |
| fling | 感情的・衝動的に「ほうり投げる」ニュアンスが強く、怒りや無造作さを伴うことが多い。 |
| hurl | 強い力で「ぶん投げる」イメージ。激しさや攻撃性を伴う場面で使われる。 |
| project | 光や映像を「前方に投射する」ときに使い、castより技術的・機械的なニュアンスがある。 |
対義語: catch、receive
6派生語・関連語
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casting
名
配役、キャスティング;鋳造 -
broadcast
動/名
放送する/放送(broad=広く+cast=放つ)
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forecast
動/名
予報する/予報(fore=前もって+cast=放つ→先を見越す)
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outcast
名
追放者、のけ者(out=外へ+cast=放り出された人) -
podcast
名
ポッドキャスト(broadcastの派生語として定着した現代語)
7コロケーション
- cast doubt on 〜(〜に疑念を投げかける)
- cast a shadow(影を落とす)
- cast a vote(票を投じる)
8確認テスト
The new report cast light on the cause of the accident.
① その新しい報告書は事故現場に照明を当てた。
② その新しい報告書は事故の原因を明らかにした。
③ その新しい報告書は事故の原因に疑念を投じた。
④ その新しい報告書は事故の光景を映し出した。
②
【解説】cast light on 〜は「〜に光を当てる」が直訳だが、ここでは比喩的に「〜を明らかにする・解明する」という意味で使われている。castの「意図をもって放り出す」コアイメージが光という抽象的なものに適用され、「光を当てることで見えなかったものを照らし出す=明らかにする」という比喩表現になっている。①は物理的な照明と誤読した失敗例、③はcast doubt onとの混同。
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