virtue
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は14冊に掲載されています。
1コアイメージ
virtueの語源はラテン語の「virtus(力・優秀さ)」で、さらに「vir(男・人)」に遡ります。つまり「人間として本来備えるべき優れた質や力」がコアイメージです。単なる「良さ」ではなく、内から湧き出る強さ・実質的な働きのある力というニュアンスがあります。道徳的文脈では「徳・美徳」、実用的文脈では「効能・効力」と訳されますが、どちらも「その物・人が持つ本質的な優れた力」という根底は共通しています。「by virtue of〜(〜のおかげで/〜の力によって)」という成句もこのコアから自然に生まれます。
2意味一覧
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名詞
美徳、徳(道徳的に優れた質・行い)
人間が内側に持つべき「優れた質」が道徳・倫理の文脈に当てはまると「美徳・徳」となる。善良さを外から押しつけられたものではなく、本人の内なる力として捉えるニュアンスが強い。 -
名詞
力、効能、効力(薬・物質などの実質的な働き)
「物が内側に持つ優れた質=働き・効果」という意味で、薬草や物質の効能を表す際に使われる。「美徳」とは訳が異なるが、コアイメージは同じ「本質的な力」。 -
名詞
長所、美点(ある物事・選択肢の優れている点)
「何かが持つ本質的に優れた質」が具体的な利点や長所という意味に展開する。”the virtue of simplicity(シンプルさという長所)”のように、ものごとを評価する文脈で使われる。 -
名詞
(by virtue of の形で)〜のゆえに、〜の力によって
「〜が持つ内的な力・性質によって」という意味。能力・資格・地位などが「その人・ものの本質的な力」として何かを可能にするというコアイメージが熟語に結晶している。
3例文
4よくある間違い・注意点
「virtue=美徳」と一対一で覚えてしまうと、薬・物質の「効能」や「by virtue of〜」の意味に遭遇したとき全く読めなくなる。「内から湧き出る優れた力・質」というコアで覚えておけば文脈ごとに自分で訳を導ける。
morality(外的なルールや規範としての道徳性)と混同しやすいが、virtueは「個人が内側に備える優れた性質・力」であり、内発的・実質的なニュアンスが強い点が異なる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| morality | 社会的・外的な基準としての「道徳性・倫理」。virtueが個人の内なる優れた質を指すのに対し、moralityは規範・ルールの体系寄り。 |
| merit | 努力や実績によって得られた「価値・長所」。virtueが本質的・内在的な優れた質なのに対し、meritは評価・比較の文脈で用いられることが多い。 |
| integrity | 誠実さ・一貫した道徳的な正直さを指し、virtueより特定の徳目(誠実・一貫性)に絞られる。 |
対義語: vice(悪徳)、sin(罪)、flaw(欠点)
6派生語・関連語
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virtuous
形容詞
徳の高い、高潔な -
virtuously
副詞
徳を持って、高潔に -
virtuosity
名詞
(芸術・技術における)卓越した技巧・名人芸 -
virtuoso
名詞
(音楽などの)名人、巨匠
7コロケーション
- by virtue of 〜(〜のゆえに、〜の力によって)
- make a virtue of 〜(〜を美徳に仕立てる、やむを得ないことを自分の美点のように見せる)
- a rare virtue(得難い美徳)
8確認テスト
“He secured a scholarship by virtue of his excellent academic record.”
① 彼は優秀な学業成績という美徳によって奨学金を獲得した。
② 彼は優秀な学業成績のおかげで奨学金を獲得した。
③ 彼は優秀な学業成績に徳があると認められ奨学金を獲得した。
④ 彼は優秀な学業成績の効能によって奨学金を獲得した。
②
「by virtue of〜」は「〜の力・性質によって」→「〜のおかげで/〜のゆえに」と訳すのが最も自然。①は「美徳」という道徳的訳を機械的にあてはめた誤り、③④も文脈にそぐわない。この熟語はvirtueのコアイメージ「内在する力・質」が「それが理由・根拠となって」という意味に展開したもので、資格・地位・能力を根拠とする文脈で頻出する。
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