debate
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は18冊に掲載されています。
1コアイメージ
debateの語源はラテン語の「de-(下に・完全に)+ battuere(叩く)」で、「徹底的に打ち合う」というイメージが根底にある。単なる「話し合い」(discuss)とは異なり、debateには必ず「対立する立場」が存在し、論点を互いに叩き合いながら検討するという緊張感がある。公開の場での正式な討論会(名詞)だけでなく、「賛否両論を心の中でぶつけ合って迷う」という自問自答のニュアンスでも使える点が特徴的。「討論する」という訳は正しいが、本質は『対立する見解を鋭く突きつけ合うプロセス』にある。
2意味一覧
-
動詞
(公の場で)討論する、論争する
対立する意見を公式の場で叩き合うというコアイメージがそのまま表れた最も基本的な使い方。 -
動詞
(心の中で)熟考する、どうすべきか迷う
自分の心の中で賛否の意見を「ぶつけ合う」イメージが転じて、「~しようか迷う・思案する」という内省的な意味になる。例:I debated whether to go.(行くべきか迷った) -
名詞
討論(会)、論争
対立する意見を組織的に叩き合う場・行為そのものを指す。presidential debate(大統領討論会)のように制度化された形式をとることが多い。
3例文
4よくある間違い・注意点
discussとの混同に注意。discussは「様々な角度から情報・意見を話し合う」で対立を前提としないが、debateは「対立する立場が論点をぶつけ合う」という対立・競争の構造が必須。同じ会議でも、意見交換ならdiscuss、賛否を戦わせるならdebateを使う。
「debate about〜」と言いたくなる誤りが多いが、debateは他動詞として目的語を直接とることが多い。×debate about the issue → ○debate the issue(また名詞では「a debate about/over〜」は正しい)
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| discuss | 対立を前提とせず、テーマについて広く意見・情報を交わすニュートラルな話し合い。debateほど「戦う」感がない。 |
| argue | 感情的な口論や言い争いのニュアンスが強く、debateよりカジュアルで非公式。理性的な構造がない場合にも使われる。 |
| dispute | 事実・権利・主張の正確さを巡る対立で、解決しにくい争い・紛争のニュアンスが強い。debateより対立が固定的。 |
| deliberate | 「慎重に検討する・熟議する」という意味で、debateの内省的な意味に近いが、より落ち着いた吟味のプロセスを指す。 |
対義語: agree、concede
6派生語・関連語
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debater
名詞
討論者、ディベーターr -
debatable
形容詞
議論の余地がある、疑わしい(例:That’s debatable. = それは何とも言えない) -
undebatable
形容詞
議論の余地がない、明白な
7コロケーション
- hold a debate(討論会を開く)
- debate the issue(問題を討論する)
- debate whether to do(〜すべきか迷う)
8確認テスト
‘He debated whether to accept the job offer or stay at his current company.’
① 彼はその仕事のオファーを受けるか、今の会社に残るかについて他者と討論した。
② 彼はそのオファーを受けるか今の会社に残るかを心の中で迷った。
③ 彼はそのオファーを拒否することを会社に申し出た。
④ 彼はオファーについて会社側と激しく言い争った。
②が正解。主語が he 一人で whether to… という構造から、公開討論ではなく内省的な「心の中でぶつけ合う」コアイメージが適用されている。日本語では「迷う・思案する」が最も自然。①は他者との討論という誤読、③④は文意が全く異なる。
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