overcome
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は18冊に掲載されています。
1コアイメージ
overcomeは「over(上を越えて)」+「come(やってくる)」が語源。障害物の上を乗り越えて向こう側に来る、というのがコアイメージだ。物理的な「越える」から転じて、困難・障害・感情・相手など、自分の前に立ちはだかるあらゆるものを「制して向こう側へ出る」ことを表す。だから「克服する」にも「打ち負かす」にも「(感情に)圧倒される」にも使える。最後の「圧倒される」は受動態でよく出てくる形で、困難のほうが自分を乗り越えてくる、つまり逆向きに使われていると理解すると自然につながる。
2意味一覧
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動詞
(困難・障害などを)克服する、乗り越える
目の前の困難という壁を上から越えて向こう側へ出るイメージ。最も基本的な用法。 -
動詞
(相手を)征服する、打ち負かす
対戦相手を乗り越えて先へ進む、つまり相手を制圧して勝利するイメージ。 -
動詞
(感情・衝動に)圧倒される、参らせる(受動態で多用)
be overcome by ~の形で、感情という波が自分の上を越えて押しつぶしてくるイメージ。主体と客体が逆転した用法。 -
動詞
(眠気・疲労などが人を)おそう、やりこめる
sleep / fatigue が主語になる形で、眠気や疲れが人を「乗り越えて制する」ニュアンス。受験英文で見落とされがちな使い方。
3例文
4よくある間違い・注意点
be overcome by ~ / be overcome with ~ の受動態で「(感情・眠気などに)圧倒される」という意味になることを見落としやすい。能動態の「克服する」だけで覚えていると、この形が出たときに意味が逆に取れてしまうので注意。
overpower(物理的に力で圧倒)と混同しやすい。overcomeは必ずしも力ずくではなく、努力・忍耐・工夫によって困難を「越える」ニュアンスが強い。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| conquer | 領土や敵を完全に征服・支配するニュアンスが強く、軍事・競争文脈で使われやすい。overcomeより大規模で最終的な勝利感がある。 |
| surmount | 困難を「乗り越える」点はovercomeと同じだが、よりフォーマルな書き言葉。抽象的な障害に使われることが多い。 |
| defeat | 相手を「打ち負かす」意味に限定されており、困難の克服や感情への使用は不自然。競技・戦争など勝敗がある場面限定。 |
| overwhelm | overcomeのbe overcome withに近いが、overwhelmは一方的な圧倒・制圧で、規模・勢いがより大きい。感情にも困難にも使えるが「押しつぶされる」感が強い。 |
対義語: succumb to、yield to、surrender to
6派生語・関連語
-
insurmountable
形容詞
乗り越えられない、克服不可能な(≒impossible to overcome)
7コロケーション
- overcome difficulties / obstacles(困難・障害を克服する)
- be overcome with / by emotions(感情に圧倒される)
- overcome fear / anxiety(恐怖・不安を乗り越える)
8確認テスト
“When she finally reached the finish line, she was overcome with emotion and burst into tears.”
① 彼女は感情を見事に克服し、涙をこらえた。
② 彼女はゴールに達した瞬間、感情が爆発して涙が出た。
③ 彼女は感情をコントロールして、落ち着いてゴールした。
④ 彼女は感情に押しつぶされ、ゴール手前で立ち止まってしまった。
②が正解。be overcome with emotion は「感情に圧倒される・感極まる」という意味で、コアイメージ通り「感情が自分を乗り越えて制してくる」状態を表す。burst into tears(わっと泣き出した)が続くことからも、感情の爆発・放出が自然な文脈。①③は「克服・コントロール」と誤解した典型的な間違い。④は文脈(ゴールに達した後)と矛盾する。
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