scatter
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は12冊に掲載されています。
1コアイメージ
scatterのコアイメージは「一か所にまとまっていたものが、複数の方向へバラバラに広がっていく」動きそのもの。中心から外へ向かう「遠心的な拡散」が本質で、秩序や集中が失われる感覚を伴う。物理的なものが散らばる場面だけでなく、人が四方八方に逃げ散る場面、光が乱反射して散乱する場面、考えや注意が分散する場面にも使われる。「ばらまく」という訳語は能動的な動作主の存在を感じさせるが、scatterには「自然と散らばってしまう」自動詞用法も多く、あくまで『バラバラに広がる・広げる』という状態変化のイメージが根底にある。
2意味一覧
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動(他動詞)
〜を散らす、ばらまく、撒き散らす
まとまっていたものを複数方向へ飛び散らせる動作。風が種を散らす・手が紙をまき散らすなど「外力が拡散を引き起こす」場面で使う。 -
動(自動詞)
散り散りになる、四方に散らばる
人や動物の群れが驚きや恐怖で一瞬にして各方向へ逃げ去るイメージ。自らバラバラに広がる場合のコアイメージの自動詞版。 -
動(物理・光学)
(光・電波などを)散乱させる
光が粒子などにぶつかって複数方向へ飛び散る「光の散乱」もscatterで表現する。コアイメージ(あちこちへ飛び散る)がそのまま当てはまる。
3例文
4よくある間違い・注意点
spreadとの混同に注意。spreadは「均一に広がる・塗り広げる」連続的なイメージ(バターをパンに塗るなど)だが、scatterは「バラバラ・不規則に飛び散る」不連続な拡散。scattered cloudsは「ちらほら点在する雲」で、spread cloudsとは言わない。
scatterは「無秩序・ランダムな拡散」が含意されるため、整然と配置する場面には使えない。また自動詞用法(People scattered.)を忘れて常に他動詞として捉えてしまうミスも多い。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| spread | 連続的・均一に広げるイメージ。scatterのような不規則・バラバラ感はなく、計画的に広げるニュアンスを持つ。 |
| disperse | 集合体(群衆・ガスなど)が分散・解散するイメージ。scatterより硬い語で、「当局が群衆を解散させる」など意図的な分散に使われることが多い。 |
| strew | 何かを表面上に「撒き散らす・投げ散らす」意。scatterと近いが、strewは表面への付着・被覆感が強く、詩的・文語的な語。 |
対義語: gather、collect、concentrate
6派生語・関連語
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scattered
形容詞
散らばった、点在する(scattered villages:点在する村落) -
scattering
名詞・形容詞
名詞:散乱、少数(a scattering of people:ちらほらいる人々)/形容詞:散乱する -
scatterbrained
形容詞
そそっかしい、注意散漫な(思考が散り散りになっているイメージ)
7コロケーション
- scatter seeds(種を撒く)
- scatter in all directions(四方八方に散り散りになる)
- scattered showers(にわか雨、所々で降るにわか雨/天気予報で頻出)
8確認テスト
“The sudden gunshot caused the birds to scatter into the sky.”
① 鳥たちが空に向かって一斉に飛び上がった
② 鳥たちが驚いて空中でぶつかり合った
③ 鳥たちが四方八方に飛び散った
④ 鳥たちが空高くまっすぐに舞い上がった
③が正解。scatterのコアイメージは「一か所に集まっていたものがバラバラな方向へ拡散する」こと。銃声という突発的な刺激によって、群れていた鳥たちが中心から外側へ無秩序に飛び去る場面がまさに典型的なscatterの用法。①は方向が「一斉に上へ」と整然としており、scatterの「無秩序・多方向への拡散」感がない。④も同様に一方向への動きであり不正解。
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