syndrome
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は5冊に掲載されています。
1コアイメージ
syndromeはギリシャ語の「syn-(共に)+dromos(走る)」に由来し、「複数のものが一緒に走る=同時に現れる」がコアイメージ。医学的には、単一の原因とは断定できないが、決まってセットで現れる症状の集合体を指す。重要なのは「症状が1つではなく、パターンとして束になって現れる」という点。転じて、医学領域を超え、「ある状況・心理・社会現象に特有の行動・思考パターンが複数同時に現れる複合的な傾向」という意味でも広く使われる。「〜症候群」と名付けることで、個別の症状ではなくそのパターン全体を一言で指し示せるところに、この語の力がある。
2意味一覧
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名
(医学)症候群・シンドローム(複数の症状が同時かつ典型的にセットで現れる状態)
「複数のものが共に走る」というコアから、同時に現れる症状群のまとまりを指す。単一の病気(disease)ではなく、症状のパターンを捉えた概念。 -
名
(社会・心理)〜症・〜的傾向(特定の状況に典型的に伴う行動・心理パターンの集まり)
医学を超えて、「ある状況につきものの複合的な反応パターン」を表す。「burn-out syndrome(燃え尽き症候群)」「impostor syndrome(詐欺師症候群)」のように比喩的に用いられる。
3例文
4よくある間違い・注意点
syndromeは「disease(病気)」とは異なる。diseaseは特定の原因が特定できる疾患を指すが、syndromeは必ずしも原因が1つに絞れず、あくまで「症状のパターン・集合体」を指す点に注意。例えばDown syndromeは染色体異常が原因と判明しているが、歴史的に命名された際はまだ症状のまとまりとして捉えられていた。
日本語では「症候群」と「〜症」を混同しがちだが、英語のsyndromeは日本語の「〜症(disorder/disease)」よりも広く使われ、社会現象や心理的傾向にも使われることを覚えておこう。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| disorder | 機能や構造が「乱れている」状態に焦点。原因がある程度特定できる場合に使われやすく、syndromeほど「症状が束で現れる」というパターン性のニュアンスは強くない。 |
| condition | 非常に広い語で、病気や障害を婉曲的・中立的に表すときに使う。syndromeのように「典型的な症状パターンのセット」という特定のニュアンスはない。 |
| complex | 心理学で「コンプレックス・複合的な心理傾向」を指す。syndromeより心理・精神的文脈に限定されることが多い。 |
対義語: isolated symptom(孤立した単一症状)
6派生語・関連語
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syndromic
形
症候群の・症候群的な(例:syndromic surveillance=症候群サーベイランス)
7コロケーション
- suffer from ~ syndrome(〜症候群に苦しむ)
- diagnose ~ syndrome(〜症候群と診断する)
- Down syndrome / burn-out syndrome(固有名詞として特定の症候群名に付く)
8確認テスト
“Many young professionals experience impostor syndrome, believing their success is due to luck rather than their own abilities.”
① 詐欺行為
② 自分の能力ではなく運のせいで成功したと思い込む心理的傾向
③ 他人の成功を羨む病気
④ 過労による身体的症状のパターン
②が正解。impostor syndromeは医学的診断名ではなく、「自分の成功は実力ではなく運や偶然によるもので、いつかインチキだとばれるのではないかと恐れる」という複数の思考・感情パターンがセットで現れる心理的傾向を指す。syndromeの「複数の特徴が束になって現れるパターン」というコアイメージが、医学を超えて心理・社会現象にも使われている典型例。①は単なる「詐欺行為」で文脈に合わない。③は「羨む」という意味は含まれない。④は「過労による身体症状」とは無関係。
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