vaccine
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は4冊に掲載されています。
1コアイメージ
vaccineの語源はラテン語の「vacca(牛)」に由来する。18世紀末、エドワード・ジェンナーが牛痘(cowpox)ウイルスを使って天然痘の免疫を作ることに成功し、その「牛由来の接種物」がvaccineと呼ばれた。コアイメージは「本物の病原体の弱体化・模倣版を体内に入れ、免疫システムを事前に訓練する物質」。つまり「危険なものを安全な形で先に経験させる仕掛け」である。現代ではIT分野のセキュリティソフト(ウイルスワクチン)にも比喩的に使われ、「悪を模倣して本物の攻撃を防ぐもの」というコアが生きている。
2意味一覧
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名詞
ワクチン(免疫を付与する接種物)
弱体化・不活化した病原体などを体内に投与し、免疫システムを事前訓練する物質。「本物の危険を安全な形で体験させる」というコアイメージがそのまま「ワクチン」という訳に結びつく。 -
名詞(比喩・IT用語)
(コンピューターウイルス対策の)ワクチンソフト・駆除プログラム
「悪意あるコード(ウイルス)を模倣・検知して本物の攻撃を防ぐ」という構造が医学的ワクチンと同じコアイメージを持つため、IT分野でも転用されている。
3例文
4よくある間違い・注意点
vaccineは「物質・薬剤そのもの」を指す名詞。接種する行為はvaccination(名詞)、vaccinate(動詞)で表す。’I got a vaccine.’は「ワクチン(物質)を受けた」でも文脈上通じるが、正確には’I got vaccinated.’ / ‘I received a vaccination.’が自然。この動詞・名詞の使い分けを間違えやすい。
immunizationとの混同に注意。immunizationは「免疫を付与するプロセス・行為」全般を指し、vaccineを使わない自然免疫もカバーする上位概念。一方vaccineはあくまで「接種物・薬剤」という具体的なモノを指す。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| inoculum | 医学・研究の専門用語で「接種物・接種材料」全般を指す。vaccineよりも範囲が広く、必ずしも免疫目的でなくてもよい。 |
| serum | 抗体を含む血清のこと。すでに作られた抗体を外から投与する「受動免疫」に使うもので、vaccineが体自身に抗体を作らせる「能動免疫」であるのと対照的。 |
| antidote | 毒や薬物の解毒剤・拮抗薬。vaccineが「予防」のためのものであるのに対し、antidoteは「症状が出た後の治療・中和」を目的とする点が異なる。 |
対義語: pathogen(病原体)、virus(ウイルス)
6派生語・関連語
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vaccinate
動詞
〜にワクチンを接種する -
vaccination
名詞
ワクチン接種(という行為・プロセス) -
vaccinated
形容詞
ワクチン接種済みの -
vaccinator
名詞
ワクチン接種を行う人・器具
7コロケーション
- administer a vaccine(ワクチンを投与する)
- develop / produce a vaccine(ワクチンを開発・製造する)
- vaccine against ~(〜に対するワクチン)
8確認テスト
“Laughter might just be the best vaccine against stress.”
① ストレスを発散させる特効薬
② ストレスに対する最良のワクチン
③ ストレスを和らげるための手術
④ ストレスを完全に治療する薬
正解は②。vaccineは「本物の害を事前に模倣・体験させて防ぐもの」というコアイメージを持つ。この文ではストレスを『防ぐ』ことへの比喩として使われており、「ワクチン」という訳語がコアイメージを最もよく保持している。①は効果の方向性(発散)が違い、③は手術という誤訳、④は『治療』という意味になってしまい『予防』というコアから外れる。
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