偏差値で上位◯%なのか把握しよう
直前期は不安が増すものです。特に、秋から冬にかけて過去問演習に本格的に取り組むと、「残り数ヶ月で本当にこの問題が解けるようになるのだろうか」という不安が生じるでしょう。
このような「漠然とした不安」は、時にはマイナスに作用します。そこで、現在の状況を把握するために、偏差値と母集団の位置関係について説明します。
偏差値と順位の関係
偏差値がわかれば、上位何%に位置づいているかがわかります。
例えば、偏差値50は上位50%、偏差値55は上位30%位にいることを意味しています。よって、偏差値55に上がった人は、上位50%から上位30%位まで一気に成績を伸ばしたことになります。
同様に、偏差値60であれば上位16%、偏差値65は上位7%、偏差値70は上位2%・・・です。
偏差値 | 上位x% |
---|---|
80 | 0.13% |
75 | 0.62% |
70 | 2.28% |
65 | 6.68% |
60 | 15.87% |
55 | 30.85% |
50 | 50.00% |
共通テスト受験者数は約50万人と考えていいので、何人抜きしたかも(母集団が違うのでざっくりですが)把握できます。例えば、偏差値50から偏差値55に向上したということは、50万人×20%=10万人を抜いたということになります。
評価されるのは結果のみだが・・・
受験では、「どれだけ成績が伸びたか」や「どれだけ努力したか」は評価されません。しかし、成績を確実に伸ばした事実は自己効力感に繋がり、残りの期間でも成績を伸ばせるというポジティブな姿勢を促すでしょう。
直前期を、解ける問題が解けることを確認する時間で埋めてしまうと試験までの残り数ヶ月間、成績は伸び悩みます。
最後まで「解けない問題を解けるようにする」「典型問題の”ちょいずらし問題”を解いて、知識の体系化や穴埋めをする」ことに時間を使いましょう。