oblige
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は10冊に掲載されています。
1コアイメージ
obligeのコアイメージは「ある力(義務・礼儀・社会的圧力)によって人を特定の行動へと縛りつける」こと。ラテン語のobligare(ob=に向かって+ligare=縛る)が語源で、「縛り付ける」というイメージが根底にある。「義務を負わせる」は外部の力が人を行動に縛る場面。「願いを聞く・親切にする」は、相手の頼みや礼儀・人情という見えない力によって『断れずに動く』場面であり、強制ではなく社会的な縛りに応じるニュアンス。どちらも自発的な選択というより「縛られた結果としての行動」という点で共通している。
2意味一覧
-
動詞
(法律・義務・状況などが)〜せざるを得なくする、義務を負わせる
外部の力(規則・状況・強制力)が人を縛り、特定の行動を取らせるコアイメージそのもの。受動態 be obliged to do(〜せざるを得ない)の形でよく使われる。 -
動詞
(頼みや要求に)応じる、便宜を図る
社会的な礼儀・人情という「見えない縛り」に応じて行動する場面。例文の「やるしかなかった」がまさにこれで、強制ではなくとも断り切れない状況への応答。 -
動詞
(人に)恩義を感じさせる、感謝させる
親切な行動が相手を「恩義という縛り」で結びつけるイメージ。I’m much obliged.(大変ありがとうございます)という定型表現に残っている。 -
動詞
〔フォーマル〕(人を)喜ばせる、満足させる
相手の望みに応じる縛りが、結果として相手を喜ばせるという展開。Anything to oblige.(お役に立てるなら何でも)のような表現で使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
be obliged to do と be obligated to do は意味が似ているが、obligedは状況・礼儀・人情による「縛られ感」が強く、obligatedは法的・道徳的義務の色合いが濃い。また、I’m much obliged. は「大変感謝します」という意味の格式ある表現で、obligeに「感謝させる」意味があることを知らないと文脈が読めない。
oblige someone to do(人に〜させる)とoblige someone with something(人に〜を提供して便宜を図る)の2つの構文があり、混同しやすい。前者は強制・義務、後者は親切・応答のニュアンスになる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| compel | 物理的・圧倒的な力で強制するニュアンスが強く、obligeより強制感が大きい。断る余地がほぼない場面で使う。 |
| force | 直接的な力や圧力で無理やりやらせるイメージ。obligeが社会的・状況的な縛りなのに対し、forceはより暴力的・一方的な強制。 |
| accommodate | 相手の希望に合わせる・便宜を図るという意味ではobligeと近いが、accommodateはより積極的・自発的で、断りにくい縛られ感はない。 |
| require | 規則や必要性が何かを求めるというニュアンスで、主語が人でなくても使える。obligeよりも中立的で感情的圧力が薄い。 |
対義語: prohibit、forbid、refuse
6派生語・関連語
-
obligation
名詞
義務、責任、恩義
-
obligatory
形容詞
義務的な、強制的な
-
obliged
形容詞
義務を負っている、感謝している -
obliging
形容詞
親切な、世話好きな(断れない性質の)
7コロケーション
- be obliged to do(〜せざるを得ない/〜する義務がある)
- feel obliged to do(〜しなければならないと感じる)
- I’m much obliged.(大変ありがとうございます)
8確認テスト
“If you need someone to cover the night shift, I can oblige.”
① 私は義務を負うことができる
② 私が引き受けてあげますよ
③ 私が強制することができる
④ 私は感謝しています
② 私が引き受けてあげますよ。obligeは「(相手の頼みや状況の縛りに応じて)応じる・便宜を図る」という意味で使われており、ここでは「夜勤の代替要員が必要なら、私が対応しますよ」という申し出の文脈。コアイメージ「断れない力への応答」が、ここでは好意的に「進んで応じる」という形で表れている。①は文法的には成立するが文脈に合わず、③④はobligeの別の意味を当てはめた誤り。
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