kill
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は2冊に掲載されています。
中学レベル
1コアイメージ
killのコアイメージは「何かが持つ機能・勢い・存在を完全に終わらせる」こと。「殺す」は生命という機能を断ち切ること。「痛みを消す」「話題をぶち壊す」「時間をつぶす」もすべて、ある状態やエネルギーが完全にゼロになるイメージから来ている。日本語の「殺す」は人や動物に限定される印象があるが、killは物・感情・時間・音など、あらゆる対象に使えるのが大きな違い。「完全に・徹底的に終わらせる」という強さも特徴で、それが転じて「(笑いで)やられる」「大ウケする」といったポジティブなスラング表現にもなる。
2意味一覧
-
動詞
(生き物を)殺す
生命という機能を完全に断ち切るのが最も基本的な用法。 -
動詞
(痛み・音・感情などを)消す、取り除く
痛みや音が持つ「存在感・機能」をゼロにするイメージ。 -
動詞
(計画・話題・雰囲気などを)台無しにする、ぶち壊す
場の勢いや流れを完全に断ち切ることで生まれる意味。 -
動詞
(時間を)つぶす、暇をつぶす
空白の時間という存在を「終わらせる・消費し切る」イメージ。 -
動詞
(エンジン・電源などを)切る、止める
機械の機能を完全にゼロにするという技術的文脈での用法。 -
動詞
(観客・聴衆を)爆笑させる、魅了する(口語・スラング)
笑いや感動で相手を完全に「やられた状態」にするというコアイメージが転じたもの。
3例文
4よくある間違い・注意点
日本語の「殺す」は生き物にしか使えないが、killは痛み・音・時間・計画・会話の流れなどあらゆるものに使えることを忘れやすい。「kill the pain(痛みを消す)」「kill the engine(エンジンを切る)」を見たとき、別の単語ではないかと戸惑うケースが多い。
「kill time(時間をつぶす)」は否定的なニュアンスがあり、単に楽しんでいる「spend time」とは違い、「やることがなくて仕方なく時間を消費する」という含みがある点に注意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| murder | 意図的・計画的に人を殺すことに限定。法的・道徳的な非難のニュアンスが強く、killより重い響き。 |
| slay | 文語・詩的表現で、英雄的・劇的な殺害に使う。現代英語では「(笑いで)やられる」のスラングでも使う。 |
| eliminate | 「排除する・取り除く」が中心で、問題・障害・競合相手などを消し去るニュアンス。やや婉曲的。 |
| destroy | 物理的・完全な破壊に重点。killが「機能を終わらせる」のに対し、destroyは「形・構造そのものを壊す」イメージが強い。 |
対義語: save、create、revive
6派生語・関連語
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killer
名詞
殺人者;(口語)非常に優れたもの・人、強烈なもの -
killing
名詞・形容詞
殺害;(口語)大もうけ、猛烈に疲れる -
killjoy
名詞
座を白けさせる人、興ざめさせる人(「喜びを殺す者」)
7コロケーション
- kill time(時間をつぶす)
- kill the pain(痛みを消す)
- kill two birds with one stone(一石二鳥)
8確認テスト
“That last joke he told completely killed the mood at the party.”
① パーティーの雰囲気を盛り上げた
② パーティーの雰囲気を台無しにした
③ パーティーの雰囲気を殺した(直訳)
④ パーティーを終わらせた
② 「台無しにした」が正解。killのコアイメージは「機能・勢いを完全に断ち切る」こと。ここでは場の雰囲気という「流れ・エネルギー」がゼロになったことを表している。③の「殺した」は直訳として意味は通じるが、日本語として不自然。①は逆の意味で誤り。④は「パーティーそのものを終わらせた」と解釈でき、原文の「mood(雰囲気)」をkillしたという意味とはズレる。
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