contract
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は18冊に掲載されています。
1コアイメージ
contractの語源はラテン語のcon-(共に)+trahere(引く・縛る)。つまり「両者が互いに引き寄せられ、一点に縛られる」というのがコアイメージです。名詞としては「二者以上が合意によって互いを縛り付けた文書=契約書」を指します。さらに動詞になると、このコアイメージから「縮む・収縮する」(物が一点に向かって引っ張られる)や「病気にかかる」(病気が体に取り憑いて離れなくなる)という意味も自然に生まれます。見た目は名詞と動詞で全く別物に見えますが、根底には同じ「引き寄せられて縛られる」というイメージが流れています。
2意味一覧
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名詞
契約、契約書、請負
双方が合意のもとで互いを法的に「縛り合う」文書がcontract。単なる口約束ではなく、両者が引き寄せられて一点に固定されたイメージ。 -
動詞
(病気に)かかる、感染する
病気が体に「取り憑いて離れない=縛られる」状態。contract a diseaseのように使い、意志とは無関係に病気と結びついてしまうニュアンス。 -
動詞
縮む、収縮する(させる)
物が一点に向かって「引き寄せられる」のがコアイメージ。expand(拡張する)の反対で、筋肉・金属・語形などが小さく縮まる場面で使う。 -
動詞
契約する、請け負う
双方が互いに縛り合う行為そのものを動詞にした用法。contract with~で「〜と契約を結ぶ」となる。
3例文
4よくある間違い・注意点
名詞と動詞でアクセント位置が変わる点に要注意。名詞はKÁN-trækt(前にアクセント)、動詞はkən-TRÆKT(後にアクセント)。日本人は動詞でも前にアクセントを置きがちなので発音のミスが多い。
「病気にかかる」の意味を知らず、get sick / catch a cold だけで対応しようとする人が多い。contract は特にやや重い病気(pneumonia肺炎・HIV・tuberculosis結核など)に使われることが多く、書き言葉・フォーマルな文脈で頻出するので覚えておきたい。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| agreement | agreementは口頭・文書を問わず「合意」全般を指す広い語。contractは必ず法的拘束力を伴う点が異なる。 |
| deal | dealはインフォーマルで「取引・取り決め」のニュアンス。contractほど法的・形式的ではない。 |
| treaty | treatyは国家間の「条約・協定」専用語。contractは主に個人・企業間に使われる。 |
| shrink | 「縮む」の意味での類義語。shrinkは布や体が縮む日常的な場面、contractは物理・科学的な文脈(筋肉・金属など)でよく使われる。 |
対義語: expand、agreement(破棄の意味で breach)
6派生語・関連語
-
contraction
名詞
収縮;(言語)短縮形(don’tなど);(出産時の)陣痛 -
contractor
名詞
請負業者、建設業者 -
contractual
形容詞
契約上の、契約に基づく
7コロケーション
- sign a contract(契約書にサインする)
- contract a disease(病気にかかる)
- breach of contract(契約違反)
8確認テスト
“Muscles contract when they are stimulated by nerve signals.”
① 筋肉は神経信号によって刺激されると契約する。
② 筋肉は神経信号によって刺激されると収縮する。
③ 筋肉は神経信号によって刺激されると病気になる。
④ 筋肉は神経信号によって刺激されると引き伸ばされる。
② 正解は②「収縮する」。contractのコアイメージは「一点に向かって引き寄せられる・縛られる」。筋肉が神経信号を受けて縮む現象は、このコアイメージを最も直接的に表した動詞用法。①は名詞の意味を動詞に混同した誤り、③は「病気にかかる」の意味を混同したもの、④はexpandなど反対の意味にあたる。
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