advance
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は18冊に掲載されています。
1コアイメージ
advanceのコアイメージは「ある地点から前方へ、意図的に動いていく」こと。語源はラテン語のab(離れて)+ ante(前)で、「前へ出る」という動きが根底にある。物理的に「前進する」だけでなく、キャリアが「上の段階へ進む(昇進)」、技術が「より高い水準へ進む(進歩)」、日程が「より早い時点へ移動する(前倒しにする)」、お金を「先払いする(前払い・前貸し)」など、すべて「ある基準点より前に出る」という共通イメージで説明できる。この一方向的で能動的な「前への移動」を掴めば、文脈ごとの意味が自然と導き出せる。
2意味一覧
-
動詞
(物理的に)前進する
最もシンプルなコアイメージの表れ。位置が「前方へ動く」こと。 -
動詞
進歩する・向上する
水準や能力が「より高い段階へ前進する」イメージ。技術・学問・文明など抽象的な進歩に使われる。 -
動詞
昇進する・出世する
職位という階層の「上の段階=前方」へ進むイメージ。 -
動詞
(日程・時期を)早める・前倒しにする
時間軸上で予定を「より前の時点へ動かす」こと。重要だが見落とされやすい意味。 -
動詞
(議論・意見などを)提示する・提唱する
考えや案を「前に押し出す=表に出す」イメージ。advance an argument などで使われる。 -
名詞
前進・進歩・進歩
動詞のコアイメージをそのまま名詞化したもの。 -
名詞
前払い・前払い金(advance payment)
支払いを「本来の時点より前に出す」こと。ビジネス英語で頻出。 -
形容詞
事前の・前もっての(in advance)
「基準となる時点より前の段階にある」状態。in advance は「前もって」という最重要表現。
3例文
4よくある間違い・注意点
advance(意図的・能動的に前進する)とprogress(プロセスとして自然に進む)を混同しやすい。advance は「意志や努力で前へ押し出す」ニュアンスが強く、progress は「物事が自然な流れで進んでいる」イメージ。
in advance を「アドバンス」とカタカナのまま覚えていると、形容詞 advanced(高度な・上級の)との関連が見えにくくなる。advanced technology(最先端技術)も「前方へ進んだ」状態であることを意識しよう。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| progress | 物事が自然なプロセスとして進む・進展するイメージ。advance のような「意志を持って前へ押し出す」能動性が薄い。 |
| proceed | 「手順に従って前へ進む」ニュアンス。前進の意志よりも「次のステップへ移る」流れを強調する。 |
| promote | 「他者を昇進させる・推進させる」他動詞として使うことが多い。advance は自動詞でも他動詞でも使える。 |
対義語: retreat、decline、regress
6派生語・関連語
-
advanced
形容詞
高度な・上級の・先進的な(前方へ進んだ状態) -
advancement
名詞
前進・昇進・進歩(advancement in careerで「キャリアの前進」) -
advancing
形容詞
前進しつつある・増大しつつある
7コロケーション
- advance in technology(技術の進歩)
- in advance(前もって・事前に)
- advance notice(事前通知)
8確認テスト
「The company decided to advance the product launch by two weeks.」
① 製品発表を2週間延期することにした
② 製品発表を2週間前倒しにすることにした
③ 製品発表を2週間後に進めることにした
④ 製品発表を2週間かけて進行させることにした
②
advance は「時間軸上でより前の時点へ動かす」コアイメージを持つ。「by two weeks(2週間分)前に移動させる」ので「前倒し」が正解。①の「延期」はpostpone/delayに相当し、advanceとは逆の方向。③④はadvanceの時間的用法を捉えられていない誤り。
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