analogy
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は8冊に掲載されています。
1コアイメージ
analogyのコアイメージは「2つの異なるものの間に存在する、構造・関係・性質の対応関係」です。ギリシャ語のanalogiaに由来し、「比率が等しい」という数学的概念が起源です。つまり単なる「似ている」ではなく、「AとBの関係」が「CとDの関係」と同じ構造を持つ、という対応関係の一致がポイントです。難しい概念を身近な例で説明する「たとえ話」も、「脳の記憶は図書館のようだ」という類比的推論も、すべてこの「構造的な対応関係を見出す思考」から来ています。「類推」「たとえ」「比喩」といった訳語が文脈によって使い分けられるのはこのためです。
2意味一覧
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名詞
類推・類比(2つの異なるものの間に構造的な共通点を見出すこと)
「AとBは異なるが、その関係・構造は同じだ」というコアイメージが「類推」「類比」という訳になる。論理的・学術的な文脈で使われることが多い。 -
名詞
類似・相似(2つのものが持つ構造上の共通点そのもの)
対応関係の一致という意味が強調されると「類似」「相似」と訳される。「AとBの間にアナロジーがある」という形で使われる。 -
名詞
たとえ・比喩(わかりやすく説明するための対比例)
「構造的対応関係を使って説明する」というコアイメージが、具体的な説明手段としての「たとえ」「比喩」に転じる。日常的・教育的文脈ではこの訳が自然になる。
3例文
4よくある間違い・注意点
「analogy(類推・たとえ)」と「similarity(類似)」を混同しがち。similarityは単に「似ている」という漠然とした共通点を指すが、analogyは「関係・構造が対応している」という点が本質。「背が高い点が似ている」はsimilarity、「AとBの関係はCとDの関係と同じ構造だ」というときがanalogy。
「analogy」を常に「類推」と機械的に訳すのは危険。文脈によって「たとえ」「比喩」「類比」と訳し分けるのが自然な日本語になる。draw an analogy(たとえを示す)、reason by analogy(類推で推論する)など動詞との組み合わせも確認しておこう。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| metaphor | metaphorは「AはBだ」という言語表現・修辞技法そのものを指す。analogyは言語表現に限らず、論理的思考・推論の手法も含む、より広い概念。 |
| comparison | comparisonは2つのものを並べて比べること全般を指し、相違点の指摘も含む。analogyは共通の構造・関係性を見出すことに特化しており、より論理的・体系的なニュアンスがある。 |
| parallel | parallelは2つの事柄が「並行して対応している」という関係を指す。analogyと近いが、parallelはより静的な「対応関係」で、analogyは「推論・説明の道具として使う」という能動的ニュアンスが強い。 |
対義語: difference、contrast、dissimilarity
6派生語・関連語
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analogous
形容詞
類似した、対応する(be analogous to〜「〜に類似している」) -
analogically
副詞
類推的に、アナロジーによって -
analogize
動詞
類推する、たとえで説明する
7コロケーション
- draw an analogy(たとえを引く、類推を示す)
- by analogy with〜(〜との類推によって)
- make an analogy between A and B(AとBの間にたとえを見出す)
8確認テスト
“He used the analogy of a computer to explain how the brain stores memories.”
①脳が記憶を保存する方法を説明するために、コンピューターとの【矛盾】を使った。
②脳が記憶を保存する方法を説明するために、コンピューターを【たとえとして】使った。
③脳が記憶を保存する方法を説明するために、コンピューターとの【対立】を使った。
④脳が記憶を保存する方法を説明するために、コンピューターの【欠点】を使った。
②が正解。analogyのコアイメージは「異なるもの(脳とコンピューター)の間に構造的な対応関係を見出し、それを説明に使うこと」。「脳の記憶処理」=「コンピューターのデータ保存」という構造的類似を「たとえ」として活用している文脈なので、②「たとえとして」が最も自然。①③④はコアイメージと全く異なる意味。
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