potential
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は17冊に掲載されています。
1コアイメージ
potentialの語源はラテン語のpotentia(力・能力)。ここから「今はまだ表に出ていないが、内部に確かに存在する力や可能性」というコアイメージが生まれる。氷山の水面下の部分をイメージするとわかりやすい。形容詞では「まだ現実になっていないが、なりうる可能性を内包している」というニュアンスで使われ、名詞では「その人や物が内に秘めた力そのもの」を指す。日本語の「潜在的な」は一つの訳に過ぎず、文脈によっては「見込みのある」「候補となりうる」「〜になり得る」など多様な表現に対応する。大切なのは常に「まだ顕在化していないが、確かに内包されている」という感覚を持つことだ。
2意味一覧
-
形容詞
潜在的な、〜になりうる、見込みのある
今はまだ表れていないが、将来そうなる可能性を内部に秘めているというコアイメージがそのまま形容詞として機能している。「候補たりうる」というニュアンスも含む。 -
名詞
潜在能力、可能性、伸びしろ
内部に眠っている力そのものを名詞化したもの。「この人にはpotentialがある」というときは、まだ発揮されていないが確かにある能力・伸びしろを指す。
3例文
4よくある間違い・注意点
「潜在的な」という訳語に引きずられて名詞用法を見落としがち。’have potential’や’show potential’のように名詞で使われる場面は非常に多く、この場合は「潜在能力がある」「可能性を示す」と訳す。
possibleとの混同に注意。possibleは「論理的に起こりうる(実現の可否)」を問題にするのに対し、potentialは「すでに内部に力・可能性が宿っている」という点に焦点がある。’a potential customer’は「すでに購買意欲の芽を秘めた見込み客」であり、単に「買うかもしれない人」ではない。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| possible | 論理的・状況的に「起こりうる」という可能性を問題にする。内部に力が宿っているという感覚はなく、外的条件によって決まる可能性を指す。 |
| latent | potentialより硬い表現で、「まだ眠ったまま活性化されていない」ことを強調する。医学・心理学用語として使われることが多い(例:latent infection 潜伏感染)。 |
| prospective | 「将来が見込まれる・予定された」というニュアンスで、prospective studentなら「入学予定の学生」など、より具体的な未来を見据えた表現。 |
対義語: actual、realized
6派生語・関連語
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potentially
副詞
潜在的に、場合によっては、〜になりうる形で -
potentiality
名詞
潜在性、可能性(抽象的・哲学的な文脈で用いられることが多い) -
potent
形容詞
強力な、効き目の強い(潜在していた力が発揮された状態)
7コロケーション
- have (the) potential to do(〜する潜在能力がある)
- potential customer / client(見込み客)
- reach one’s full potential(自分の能力を最大限に発揮する)
8確認テスト
“The coach saw great potential in the young player and decided to give him more playing time.”
① コーチはその若い選手に大きな可能性を見出し、出場時間を増やすことにした。
② コーチはその若い選手に大きな潜在的危険性を見出し、出場時間を増やすことにした。
③ コーチはその若い選手に大きな現在の実力を認め、出場時間を増やすことにした。
④ コーチはその若い選手の大きな欠点に気づき、出場時間を増やすことにした。
① が正解。potentialは名詞用法で「まだ発揮されていないが内部に秘めた能力・伸びしろ」を意味する。③の「現在の実力」はactual ability(現在の能力)に相当し、potentialのコアイメージである『まだ眠っている力』とは逆。だからこそコーチは将来を見越して出場機会を与えるという文脈が自然に成立する。
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