prosecute
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は3冊に掲載されています。
1コアイメージ
prosecute のコアは「pro-(前へ)+ sequi(追う)」というラテン語の構造にある。「何かを目標に向かって執拗に追いかけ、最後までやり遂げる」というイメージが根底にある。法律の文脈では、検察官が被告人を「罪に向かって追い詰め、裁判で追及し続ける」→「起訴・訴追する」という意味になる。一方、法律以外の文脈では、「計画や仕事を最後まで追いかけるように遂行する」という意味にもなる。つまり「途中でやめずに追い続ける」という執着・継続のイメージが、文脈によって「訴追」にも「遂行」にもなる単語である。
2意味一覧
-
動詞
(人を)起訴する・訴追する
検察が被告を「前に向かって追い続ける」→法廷で徹底的に追及するのが「起訴・訴追」。目的(有罪判決)に向かって最後まで追いかけるイメージがそのまま表れている。 -
動詞
(仕事・計画などを)遂行する・続ける
「目的に向かって追い続ける」コアイメージをそのまま転用し、法律以外の場面で「任務や計画を最後までやり抜く」意味になる。戦争・調査・研究などの文脈で使われることが多い。 -
動詞
(職業・商売などを)営む・従事する
「ある目標を持続的に追い続ける」イメージから、生業として何かを継続的に行うという意味にも派生する。やや格式張った用法で見落とされやすい。
3例文
4よくある間違い・注意点
「起訴する」の意味で persecute と混同しやすい。persecute は「迫害する・いじめ続ける」であり、法的手続きとは無関係。pro-(前へ)とper-(徹底的に)の違いに注目して区別しよう。
「遂行する」の意味を知らずに、法律の文脈でしか使えないと思い込みがちだが、格式ある文章では「任務・作戦・調査の遂行」の意味で頻繁に登場するので要注意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| indict | 大陪審が正式に起訴状を出す、より法的・手続き的な語。prosecute が「追い続ける」過程全体を指すのに対し、indict は「起訴状の発付」という一点を指す。 |
| sue | 民事訴訟を起こすこと。prosecute が主に国家・検察による刑事追訴を指すのに対し、sue は個人が民事上の損害賠償などを求めて訴える場合に使う。 |
| pursue | 「追求する・追いかける」という点でコアイメージが近いが、pursue は法的手続きを含まない広い文脈で使われる。prosecute はより「目的に向かって組織的・継続的に取り組む」という重みがある。 |
対義語: acquit(無罪放免にする)、defend(弁護する)、abandon(放棄する)
6派生語・関連語
-
prosecution
名詞
起訴・訴追;検察(側);遂行 -
prosecutor
名詞
検察官・訴追者 -
prosecutorial
形容詞
検察(官)の・訴追に関する
7コロケーション
- prosecute someone for ~ (〜の罪で人を起訴する)
- prosecute a case(訴訟を追行する)
- prosecute a war / campaign(戦争・作戦を遂行する)
8確認テスト
“The scientists decided to prosecute their research into the new vaccine despite the lack of funding.”
① 科学者たちは資金不足にもかかわらず、新ワクチンの研究を訴追することにした。
② 科学者たちは資金不足にもかかわらず、新ワクチンの研究を遂行し続けることにした。
③ 科学者たちは資金不足にもかかわらず、新ワクチンの研究を起訴することにした。
④ 科学者たちは資金不足にもかかわらず、新ワクチンの研究を放棄することにした。
②が正解。この文は法律と無関係の文脈であり、prosecute の「目標に向かって追い続ける=遂行する」というコアイメージが表れている。「訴追」「起訴」は法的手続きに使う訳語であり、research(研究)に対して使うのは不自然。コアイメージ(前に向かって追い続ける)を理解していれば、文脈から自然に「遂行し続ける」という訳を導き出せる。
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