moreover
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は11冊に掲載されています。
1コアイメージ
moreooverは「more(さらに多く)」+「over(超えて)」が語源で、「すでに述べた事柄の上にさらに積み重ねる」というコアイメージを持つ。単に「追加情報を加える」のではなく、前の内容を土台として、同じ方向性あるいはそれ以上の重みを持つ情報を乗せる感覚だ。日本語の「そのうえ」「しかも」「さらには」などに相当するが、重要なのは「前の主張を強化・補強する」という論理的な積み上げの働き。接続詞的に文頭で使われ、論文やフォーマルな文章で特に好まれる。話し言葉よりも書き言葉・論述的文脈が自然な舞台となる。
2意味一覧
-
副
さらに、そのうえ、しかも
前述の内容の上にさらに別の強調点を積み重ねるコアイメージそのままで、「すでに十分な理由があるのに加えて」というニュアンスが常に含まれる。 -
副(論述・反論強化)
それどころか、加えて言えば
論文や議論の文脈では、前の主張を単に追加するだけでなく、「それだけでなく、さらに決定的なことには」というトーンで主張を決定的に強化する際に用いられる。
3例文
4よくある間違い・注意点
furthermore・besides・in additionと混同しやすいが、moreooverは特に前の内容を「さらに強く支持・強化する」論理的な積み上げが強調される。単なる「追加」にはin additionが自然で、moreooverには「その上さらに決定的に」というトーンが伴う。
話し言葉で使うと堅苦しく不自然に聞こえることがある。日常会話では’also”plus”on top of that’などを使うのが自然で、moreooverはエッセイ・論文・ビジネス文書向けの単語だと意識しよう。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| furthermore | moreooverと最も近いが、furthermoreは「さらに遠くへ進む」イメージで話題の発展・展開に使われやすい。moreooverの方が前の内容を「補強・強化」するニュアンスが強い。 |
| in addition | 純粋に「追加」するだけで、論理的な強化や積み重ねの強調はない。前の内容とフラットな関係で情報を並べたいときに使う。 |
| besides | 「それに加えて」という意味だが、やや口語的でカジュアルな文脈でも使える。また「それに」という軽い調子で、moreooverほど論理的な重みはない。 |
| what is more | moreooverとほぼ同義でインフォーマルな文書でも使えるが、やや強調のトーンが口語的。moreooverの方がフォーマルで論文向き。 |
対義語: however、nevertheless、on the other hand
6派生語・関連語
-
more
形容詞・副詞
より多くの、さらに(moreooverの語源の一部) -
over
前置詞・副詞
超えて、上に(moreooverの語源の一部)
7コロケーション
- Moreover, it should be noted that ~(さらに指摘すべきは~)
- Moreover, the results suggest ~(さらに、結果は~を示唆している)
- Moreover, this approach ~(加えて、このアプローチは~)
8確認テスト
“The proposed construction will destroy the local ecosystem. Moreover, it will displace hundreds of families from their homes.”
①しかし、それはまた数百世帯を住み慣れた家から追い出すことになる。
②つまり、それは数百世帯を住み慣れた家から追い出すことになる。
③しかも、それは数百世帯を住み慣れた家から追い出すことになる。
④だから、それは数百世帯を住み慣れた家から追い出すことになる。
③
前文で「生態系を破壊する」という問題点を挙げた上に、「数百世帯を追い出す」という別の深刻な問題を積み重ねて主張を強化している。「しかも」はまさにこの『すでに十分問題があるのに、さらに決定的な問題を上乗せする』というmoroverのコアイメージにぴったり。①のhowever的な逆接、②の言い換えニュアンス、④の因果関係はいずれも誤り。
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