community
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は15冊に掲載されています。
1コアイメージ
communityの語源はラテン語のcommunis(共通の・共有の)。これはcom-(一緒に)+ munis(義務・役割を果たす)が合わさったもので、「共通のものを持ち、互いに義務を果たし合う人々のまとまり」がコアイメージ。地理的に同じ場所に住む「地域社会」だけでなく、共通の関心・信仰・属性・目的によってつながった集団を広く指す。単なる「人の集まり(group)」と違い、何らかの共有されたアイデンティティや絆が必ずそこに存在する。「コミュニティ」というカタカナ語が日本語に定着したことからもわかるように、この語のニュアンスは非常に独特で、「地域社会」以外の訳が必要な場面も多い。
2意味一覧
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名詞
地域社会・地域住民
同じ地域に住み、生活空間を「共有」している人々のまとまり。最も基本的な用法で、local communityとして頻出する。 -
名詞
共同体・コミュニティ(共通の関心・属性・目的を持つ集団)
地理的条件ではなく、共通の関心・信仰・職業・民族などを「共有」することで結びついた集団。例:the scientific community(科学界)、the LGBT community(LGBTコミュニティ)。 -
名詞
〔the community〕社会全体・公衆
「共通の社会に生きる人々全体」というコアイメージから、特定の地域や集団を超えた「社会」「世間」という意味にも広がる。 -
名詞
共有・共通性(感覚や利害の一致)
a community of interestsのように、「共通のものを持つ」というコアイメージがそのまま抽象名詞として現れた用法。やや難度が高く見落とされやすい。
3例文
4よくある間違い・注意点
community を常に「地域社会」と訳そうとするのは危険。the business community(経済界)、the international community(国際社会)、an online community(オンラインコミュニティ)など、「共通の何かで結びついた集団」という幅広い用法を押さえておくこと。
society との混同に注意。society は「社会・制度・仕組み」という構造的・抽象的な概念を指すのに対し、community は「互いに顔が見える・絆でつながる人々のまとまり」という温かみのあるニュアンスが強い。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| society | 社会全体の構造・制度・仕組みに焦点を当てた抽象的な概念。communityが「絆・共有・帰属感」を含むのに対し、societyは組織や制度としての「社会」に近い。 |
| neighborhood | 地理的に近い場所に住む人々・近隣という、より狭い地理的範囲に限定された語。共通のアイデンティティや目的による結びつきのニュアンスはない。 |
| group | 単に「人の集まり」を指す最も中立的な語。communityが持つ「共通の帰属意識や絆」というニュアンスは含まない。 |
| association | 共通の目的のために組織された比較的フォーマルな集団・協会。communityより意図的・制度的な結びつきを示す。 |
対義語: individual(個人)、isolation(孤立)
6派生語・関連語
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commune
動詞・名詞
(動)心を通わせる・打ち解ける (名)共同生活体・コミューン -
communal
形容詞
共同の・共有の・地域社会の(communal living=共同生活) -
communication
名詞
コミュニケーション・伝達(同語源:「共通のものを持ち合う」行為)
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common
形容詞
共通の・一般的な(同語源のcommunisから)
7コロケーション
- local community(地域社会)
- sense of community(共同体意識・連帯感)
- community service(地域奉仕活動・社会奉仕)
8確認テスト
“The international community must work together to address global warming.”
①国際的なグループ
②国際社会
③国際地域
④世界中の地域住民
② 国際社会。「international community」は地理的な「地域」ではなく、国際的な問題に共通の関心・責任を持つ国々や人々のまとまりを指す。communityのコアイメージ「共通のものを持つ人々の集まり」が地理を超えてスケールアップした用法であり、この文脈では「国際社会」が最も自然な訳となる。①のgroupは「共有・絆」のニュアンスに乏しく不適切。③④は地理的な「地域」に引きずられた誤訳の典型。
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